正木慶史

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まるで定食屋でひれかつ膳が出てくるまでの暇つぶしに、手の中でロングピースの空きソフトケースを握りつぶしながら並べ立てる雑談のようななにか

「あなたがいま住んでいる町の中で、住人たちを運転がうまい順から並べていくとする。さてあなたは運転が上手い部類だろうか、下手な部類だろうか」 これは有名な問いかけだから、もしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれない。多くの人々はこのような質問を投げかけられたとしたら、さして迷うことなく「上手い部類に入ると思う」と答える、というのがこの話の主題だ。二分された住人たちのうち、【運転がうまい方の住人】は50%しかいないというのに。人は容易に自分自身を「より良い半分」だとうぬぼれ

    • えいぷりるは残酷な季節なんでとりとめもなく叫びます、がおー。(もしくは、過去との対話を如何にして為すべきか)

      前文 理解を拒む文章だと分からせるための文 四月は最も残酷な季節なわけで、この時期には「大学の新入生にオススメする文庫新書紹介」みたいなのが流行りだします。これはもう、北海道の大学生たちが5月に円山公園でジンギスカンするようなもので、そういう暦なんだと適切に了解すべきでしょう。  雪が溶けたら花が咲く。梅の見頃を蹂躙するかたちで、桜の開花宣言がやってくる。そういう風物詩なんですよね、そんな感じのことをエリオットとフレイザーが言ってました。  出版社や、切実に「教育を行いたい

    • まるで定食屋でひれかつ膳が出てくるまでの暇つぶしに、手の中でロングピースの空きソフトケースを握りつぶしながら並べ立てる雑談のようななにか

    • えいぷりるは残酷な季節なんでとりとめもなく叫びます、がおー。(もしくは、過去との対話を如何にして為すべきか)