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超・優秀な個人事業主から脱却せよ!
せどりを初めて3年と5ヶ月、今月は初めて営業利益ベースで200万円を超えることができました。私個人としては満足するところまで稼いだな!と胸を張って言えるところまで来たように感じています。
ここ半年、1年は、
・ワンオペで200万円とか本当に稼げるんだろうか・・?
・卸業者として初心者に商材を売りつけないと稼げないのかな・・?
・情報商材とか、コンサルを売る側に回らないと稼げないのかな・・?
と、もやもや考える機会が多かったように感じます。
そんな葛藤の中、私自身ちゃんと実業で月200万円という大きなお金を稼ぐことができました。稼ぎが増えるにつれて、自分自身が納得できる稼ぎ方をしていることも幸福度において重要な要素だと感じています。
今回は、エアプではなく、私自身が実業で稼いで来たからこそわかった、せどりにおける各フェーズと向き合うべき課題、そして解決方法についてまとめましたので読んでいただければ幸いです。
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1.商材に向き合う (営業利益:1万円〜50万円 程度)
言わば労働力だけでなんとかなるフェーズ。
せどり初期は、仕入れ先とか売れる商材とか販売マーケティングとか、Xや公式LINEのプレゼント企画とか・・そういったノウハウやテクニックみたいな所に目が行きがちですが、「質は量からしか生まれない」との言葉の通り、このフェーズではとにかく手足を動かすことが重要です。
・店舗を回ってひたすら利益商品を探す
・まとめをバラして売る
・ECショップの早押し仕入れで勝つ
などなど、とにかく誰よりも泥臭く、仕入れから販売までの数をこなす事が何より大切。無駄な情報とか、オフ会とか、一旦すべてを断ち切ってせどりに時間を割きましょう。
最短最速でこのフェーズから抜け出すには労働力。これだけです。
2.数値に向き合う (営業利益:50万円〜150万円 程度)
適正に数値を見ることができないと辿り着けないフェーズ。
売上、利益率、回転率、ROI、ROE・・
多くの数値がありますが、せどりでのKPI(Key Performance Indicator)に設定する要素は「回転率」「在庫額」「仕入単価」の3つだけ。
この「回転率」「在庫額」「仕入単価」を適切にコントロールしていくことで50万円〜150万円は、ワンオペでも十分稼げる範囲だと感じます。
正しい数値管理と目標設定、そして現在の実績と目標を埋めるための要素を行動レベルにまで落とし込むことができれば、このフェーズから抜け出すことができます。
詳細は以下の記事を参照ください。
3.アセットを大きくする (営業利益:150万円〜250万円 程度)
アセットの拡大に目を向けないと達成できないフェーズ。
ここでいうアセットとは「ヒト」「モノ」「カネ」のこと。
ヒト(人的資源)
例:仕入れ担当者、販売担当者、マーケティング担当者、在庫管理者
モノ(物的資源)
例:販売する商品、店舗設備、在庫管理システム
カネ(金銭的資源)
例:商品仕入れ資金、店舗賃貸料、人件費
アルバイトの雇用や業務委託で事業の一部を外部にアウトソースすることでヒト(人的資本)を確保する。
販売する商材を効率よく確保する体制を整えたり、在庫保管スペースや管理方法を構築してモノ(物的資源)を調達する。
回転率を高めてキャッシュフローを改善したり、事業融資で資金調達することでカネ(金銭的資源)を確保する。
このフェーズは上記の通り、動かせるアセットを大きくしていくことで抜け出すことが可能です。
なお、注意点としてはフェーズ1→2→3の順序を守ること。基盤が整っていない状態での外注をすることで仕組みが完成しておらず大きな手戻りが発生したり、自分の実績に見合わない大きな金額の事業融資は黒字倒産を招く恐れがあるため、愚直に2のフェーズを積み上げるように心がけてください。
4.超・優秀な個人事業主から脱却する (営業利益:250万円 以上)
ワンオペでの達成は非常に厳しいフェーズ。
たとえ、法人格で仕事をしていたとしても、社長1人で全て完結するような仕事の仕方をしているうちは「超・優秀な個人事業主」の域に過ぎません。ここからは本当の意味で"経営"と言った域に踏み込んでいかないと達成できないのがこのフェーズです。
物販事業における「仕入れ」とは、クライアントワークや受託業における営業と本質的に同じ役割を担っており、事業のセンターピンです。
要するに超・優秀な個人事業主が1人で仕入れをしているだけでは、稼働時間の限界から仕事の幅が広がっていきません。社長1人が全ての業務をこなしていた場合、せいぜい200万円〜250万円 程度で頭打ちを迎えます。
ここからは、超・優秀な個人事業主から事業オーナーになっていくような仕組み作りや従業員の育成をしていかなければ、300万円、500万円と利益を伸ばしていくことができません。
5.最後に
今回はせどり・物販における各フェーズについて解説しました。
余談ですが、個人的には「2.数値と向き合うフェーズ」の、月間の営業利益が100万円を安定的に稼げるようになったあたりから、日々の幸福度が高くなった感じがします。
田舎に住んでいることを前提にすると、脱サラして、無理のない範囲で普通に節約して、週末はちょっといい外食ができて、たまにいい旅館に泊まったり、奥さんの勤務を時短にさせてあげられたり、それでも資産形成に十分お金が回せるようになったのが、月に営業利益ベースで100万円を稼ぐことができたタイミングでした。
営業利益ベースで月に100万円、年間1,200万円ほどの稼ぎがあれば、日々の生活は言わばカンスト(カウンターストップ)状態であるわけです。
それ以上に稼ごうとすると、在庫リスクを抱えたり、時間的な余裕がなくなったり、人間関係のストレスを抱えたりと、軋轢(あつれき)が生まれる場面が多くなります。
私は、誰に雇われるわけでもなく、一人で淡々と事業に向き合えることこそせどりの良さだと感じています。
一方で、その状態が数年続いた時に、一人で仕事に取り組む虚しさに気づき、組織を徐々に大きくしていきたいと考えが変わっていくものでもあると思います。
これ自体は健全な考え方であると思いますが、同時に事業拡大は皆が皆、進むべき必要はないとも思います。
月に100万円もあれば十分豊かな生活はできます。なんら資産形成さえ終わっていれば月に50万円も稼げば十分、幸福度の高い生活も送れると思います。
お金なんて、幸福に生きるための手段であることを前提に、最善の働き方をご自身の環境と感情に照らし合わせて、事業規模を選択していただければと思います。
この記事が誰かのお役に立ちましたら幸いです。