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国際結婚夫婦の子供の宗教について考えた
国際結婚の場合、夫婦の宗教が違う…というのはよくあることだと思います。そんな家庭の子供の宗教ってどうなるのかな?
クリスマスが近づいていて、子供が少し意識しているのを感じたので考えてみました。
※私個人の宗教観について書くので、あまり触れたくない方は記事をスルーしていただければ、と思います。
(特定の宗教を批判はしていません)
私~日本で生まれ育ち、自然に神道と仏教が染み付いている
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私は日本で生まれ育ち、仏教と神道が生活に根付いていたため、自然に受け入れてきました。
神社に行けば、畏敬の念を抱くし、神聖な空気に自分が浄化されたように感じます。
お寺の鐘の音やお香の匂いに安心し、参拝者が般若心経を唱えていたりすると、自分のルーツのようなものを感じることも。
かと言って、神道と仏教を心の拠り所としているかというと、そうではありません。
夫~カトリックの多いペルーで生まれ育ち、自然にカトリックに
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一方、夫は夫で、子供の頃から当然のようにカトリックとして生きてきました。洗礼を受け、聖書を読み、ミサに参列してきました。
その信仰は夫の中に深く根付いています。
敬虔とは言い難いかもしれませんが、私と同じように、そこに触れるとルーツのようなものを感じるのだろうなと想像します。
カトリック(カトリック教会)とは、キリスト教の最大の宗派であり、ローマ教皇を最高指導者とする世界的な教会です。「カトリック」という言葉は「普遍的」や「全体的」という意味を持ち、使徒時代からの伝統と教えを継承しているとされています。
特徴的な点としては以下の通りです:信仰の中心:イエス・キリストを神の子、救い主として信じること。
教会の組織:ローマ教皇(法王)を中心にした厳密な階層制度。
聖書と伝統:聖書と教会の伝統を基盤とする教え。
七つの秘跡:洗礼、聖体、告解、堅信、結婚、叙階、病者の塗油を重要視。
礼拝と典礼:ミサ(礼拝)が信仰生活の中心。
世界中に広がり、歴史的、文化的にも大きな影響を与えてきました。
お互いの宗教、信仰は尊重している
食べ物や生活する上で禁忌もないので、普段意識することもないし、お互いの信仰を尊重しています。
日本の伝統行事にも参加してくれ、お寺や神社でもお参りする夫
息子が赤ちゃんの時にお宮参りに行きました。
夫は、神社でも私が教える通りに手水舎で手を清め、お参りもします。
お盆には一緒に親戚の家に行きお線香をあげます。
子供の洗礼を行った
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そんな夫が、ペルーで子供に洗礼を受けさせたいと言いました。子供が3歳の時です。
カトリックの人々にとってとても大切な儀式なので、息子に受けさせたいという気持ちは当然だし、お宮参りをしたいと思った私の気持ちと同じだな、と思いました。
この子はいったい何を信じることになるんだろうとは思いましたが、
夫は日本の行事を受け入れてくれているので、私も洗礼の儀式を受け入れました。
自分がカトリックであることを少し意識している息子
ケーキを24日と25日どちらに食べるか息子と話していると、僕は25日に食べる。僕はキリストが好きだから。と答えたのです。
息子が自分は洗礼を受けたと話に聞いて、意識してるんだなと気づいたのです。
世界の宗教について本を読んでいた時に、僕はなんなの?と聞かれた
世界の宗教の地図
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以前、世界の宗教についての本を息子と見ました。
日本は神道や仏教の色に染まっていて、アメリカはプロテスタント、南米やスペインはカトリック、というおおまかな色分けの地図だったのですが、
「僕は一体何なの?」
と聞いてきたのです。一瞬なんと言えばいいか戸惑いました。
「あなたは日本で暮らしていて、神社にお参りしたり、ご先祖様にはお線香をあげたり、仏教にも神道にも触れているんだ。
そして、ペルーではカトリックの洗礼を受けたね。
あなたはどれを一番信じるか自分で選んでいいんだよ。
ママ的には全部でもいいと思うんだけど」
って答えました。
カトリックの人々からしたら、いや、全部ってなに?神様は1人でしょって思うかもしれませんが、仏教と八百万の神がいる神道が自然な感覚で生きてきた私にとって、いろいろ信じてもいいんじゃないって思ってしまいます。
でも、ふと「宗教って選ぶものなのかな?」と。
子供の頃からその教えに触れて自然にそうなるものなんじゃないかなと。
要は親が、何を信じさせたいのか、ということになりますよね?
それぞれの宗教の特徴?絶対唯一神を拠り所としているってどんな気持ちなんだろう
いろんな考え方も宗派もあると思いますが、私は、
神道: 敬うもの、祈って恵みをいただくもの
仏教: 生きる上での哲学
のように捉えています。
絶対的に信じている対象がある安心感
カトリックのように、絶対的に信じている神様がいるというのは、生きるのが楽になるのではないか思うことがあります。
カトリックの友人の発言
カトリックの友人が、
「どんなことが起きても、神様がいつでも私を見守ってくれている。」と言うのを聞いて、
自分の宗教観とは大分違うな、と感じました。
ナルニア国物語を読んで感じたこと
私の大好きなナルニア国物語は、実は聖書の教えを表しているというのを知りました。
ナルニア国物語に出てくるライオンのアスランは、超越した力を持っていて、いつも人々を見守り、愛おしみ、導く。
アスラン に出会うと、その美しい黄金のたてがみに顔を埋めたくなり、触れたくなり、ひれ伏したくなる。そして、畏敬の念を抱くとともに、計り知れない愛情を感じる。。
ことあるごとにそのような描写があるので、
読んでると引き込まれてしまい、自分自身もアスランに同じような気持ちを抱いてしまいます。
絶対唯一神を信じるってそういう感覚かなって想像すると、こんな存在がいるって、生きててなんて力強いんだろうって 感じます。
選ぶのは息子…だとしても、ルーツと思えるほどに根強く彼の中に入り込むのは?
日本で暮らしている ので、子供が一体どんな風に宗教を選んでいく、信じていくかは分かりません。
私たちにできることは、まずは知る機会を与えてあげること、そして彼の選択を受け入れることだと思っています。
これからも見守っていきたいと思っています!
読んでいただき、ありがとうございました!
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