【詩】Burgundy Nostalgia
帰り道にポツリ ポツリと吐き出される 友人との語らい
車窓から見えた夕日は あの日のノスタルジア
手を伸ばせども 伸ばせども 届かずに霞んでいく
ゆらりと視線が定まらないのは 滲んだ涙のせい
聞き慣れた踏切のサイレン 歩幅を急かす
さよならの合図と共に離れていく 2つの頼りなさげな影法師
えんじ色に染まっていく 涙が乾ききった頬
風にはためく 風鈴の心地良い音
何かを見据えた臆病な瞳 炎のような揺らめきが秘められた心
ぼやけていく視界が何となく恐ろしくて
変化する心に追いつけないのがもどかしくて
気付いているのに 気づかないフリ
間違えては 幾度も白紙に戻そうと ひたすら がむしゃらに
正解を追い求めた
愛おしい青い春とこだまする声は どこへ向かうのだろう