【詩】禁忌の遊戯会
白日を盗んだ瞬間に始まった
禁忌の遊戯会
あれ程言い聞かされてきた 警告も
何度も耳にこびりついた 慟哭も
何もかもが 無意味だった
君は哀れな道化師を演じながら
落涙が宝石のように施された仮面をずっとつけていた
私は幸せなジョーカーを演じて
作り笑いと偽善で満ち満ちた仮面をずっとつけていた
ススキの葉がいたずらに揺れていた
白いホワホワの実が突然 地面に落ちてきた
背筋が凍り付くような 醜悪な内緒話
墨で染めたくなる程の 妖艶な万華鏡
青天にヒビが入った瞬間に始まった
禁忌の遊戯会
あんなに言い聞かされた 警告も
ずっと耳から離れなかった 慟哭も
全てが 無意味だった