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【エッセイ】2024年の振り返り

 2024年はとても大変な1年でもあり、とても充実していた1年でもあった。今回は2つのトピックを書きながら、2024年の振り返りをしようと思う。
 
 その1 就職活動
 
出だしは「絶不調」。なかなか頂くことのできなかった内定。メールの受信箱に溜まる、企業からのお祈りメールの残骸。ジワジワと押し寄せる焦りの波。友人たちは順調に内定を獲得する中、私だけ内定ゼロが続いていてメンタルがボロボロになりかけた。”このまま内定ゼロのまま永遠に就職活動を継続することになったら、どうすれば良いんだろう”とか、”こんな私に、働き口なんて本当にあるのだろうか。…”とかなり根暗な感情が心に居座り続けていた。しかし諦めずに図太く就職活動を継続した結果、幸いにも夏に某企業から内定を頂いた。「就活」の2文字になんとか終止符を打つことができたのだ。めでたし、めでたし。

 思い返すと、あの就職活動の苦しかった時期は自分にとって成長できた時間だと感じている。

 まず、少しずつではあったが、目上の方に対して臆することなく自分の事を伝えるプレゼン力を鍛えることができた。最初は緊張のせいで声が震えてしまったり、頬が紅潮し、自信なさげな表情になってしまったり。上手くいかないことだらけだった。だが、面接試験の場数を踏むにつれ、落ち着いて笑顔で受け答えができるようになっていった。自己PRや志望理由を伝える際も、堂々と自信をもって言葉を発せられるようにもなった。

 そして、行動力も少しついてきた。今までは初めて訪れる場所に行く際、凄く緊張していた。とにかく方向音痴なのだ。しかし、Googleマップの力にも頼りながら数々の企業を訪れることができた。

 黒い就活用スーツも最初はあまりしっくりこなかったが、次第に慣れた。行き帰りの電車の窓に映る自分のスーツ姿を見つめながら、「あぁ、私も就活生になったんだな」とちょっぴり嬉しい気持ちになったりもした。

 内定を頂けなかった時期は、毎日が不安だった。だが、支えてくれた家族やキャリアサポーター、他にも多くの方のサポートのおかげで内定を獲得できた。感謝の気持ちでいっぱいである。ありがとうございました。

 その2 卒業論文(あと、少しでゴールに...。何としてでも辿り着く!)
 
卒論のデータに一文字目を入力した日付は、9月22日。よく、たった3ヶ月で、なんとか形にしつつあるな…と正直驚きである。

 書き始めた当初の思いは今でも覚えている。「スタートが遅すぎた。」本当にあの瞬間は、全身に冷水を浴びたような、寒々しい感覚で心が満たされた。そして、気づいた。「これは、一朝一夕で完成できるものじゃない…」と。夏休みを無為に過ごした己を強烈に、大いに恨んだ。だが、過ぎた時は戻るはずもなく。覆水盆に返らず とはまさにこのこと。そこからスイッチが入り、毎日頭を大いに悩ませながら卒論データに向き合う日々が続いた。今日まで。文献を読んで初めて目にする国際条約や各国の教育政策の数々。明らかにしなければいけない膨大な疑問点。圧倒的に不足している知識量を実感したあの日々。学び得たことを文字に書き起こす、難しさ。少しずつ溜まっていく文字、文章、節、章を見たときの嬉しさ。

 こうして思い返すと、卒論執筆に関しては今も、今までも頭を抱えて唸る日々が圧倒的に多い。だが、そういうものなのだろう、学問の集大成を生み出す行為というものは。苦しさもあるが、「あのとき、懸命に努力して良かった」と思える自分でいたいと強く願っている。だから、踏ん張れる。だから、励むことができる。卒業式で笑顔で袴を着るためにも、私の論文が掲載された卒業論文集を家に持ち帰るためにも、ひたすらに頑張ろう。

 今は、膨大な量の文献リストの体裁を整える作業を行っている。並び替えがこれまた大変なのだ…。英語、ひらがな、カタカナ、漢字と含まれているタイトルは多量にある。どうやって、順序良く並び替えしましょう…。苦手なエクセル君でデータを作りながら、奮闘している。

 最後に、来年度大学4年生になる、そこのあなた。就職活動もあって大変だと思うけれど、卒論は早めに取り掛かった方が良いですよ★ 9月まで卒論後回しにして、後からそれなりに苦しんだ学生からのアドバイスです…。

 こうして2024年を振り返ると、充実していたな と思う。楽しかったことも苦しかったことも半分コずつ。自身の成長を少し実感できた1年となった。来年も、私らしく歩んでいく年にしたい。

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