【詩】銀河系の中の箱舟
ザラメをこぼしてしまったような
無数の星屑が瞬く
天の川のルートに沿って
箱舟は意気揚々と進む
忘れられぬ汽笛を鳴らしながら
あれは夏の大三角
こっちには小惑星の旋回
そこここで上がるはしゃぎ声
窓から身を乗り出し風を全身に受ける 名も知れぬ乗客たち
箱舟は勢いを止めずに潜り抜ける
銀河系の渦の中を
どこから来て
どこへ向かうのか
羅針盤は教えてはくれない
心の灯を吹き消さずに
星屑たちの輝きを目に焼き付けて
今宵も箱舟はロマンを乗せて 駆け抜ける
心地良い汽笛を鳴らしながら
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