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【詩】黒猫のワルツ

尻尾をふわりと揺らして
満月の上に降り立った黒猫
鈴の音に合わせて
軽やかなワルツを踊る

少しおぼつかない足取り
間違えてしまったステップ
クレーターにも躓いた
それでも
落ち込んでいる暇なんてない

銀色の光が照らすのは
地平線を飲み込む大海
サファイアブルーに揺らめいて映る もう一つの満月
にんまりと怪しげに口角を上げ
黒猫は 永遠に繰り広げる
一人舞踏を
 

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