【詩】タバコ
真夜中の隙間に そっと忍び寄って
ベランダの端で ネオンの光見つめ
カーテンが揺れ 胸が苦しくなって
タバコの煙をくゆらせて
むせそうになるのを堪えて
昔から毛嫌いしてたのに
一口吸ってしまった
ちょっぴりほろ苦い匂い
あいつが好きだったタバコの名前
興味なんてなかったけれど
スツールの上に置き去りにされたまま
なんでだか 火を付けてしまった
タバコの煙をくゆらせながら
吐きそうになるのを耐えながら
真夜中の隙間に そっと忍び寄った
ベランダの端で ネオンの光眺めた
カーテンが揺れ 胸が苦しくなった