舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち
『刀ステ』東京凱旋を観劇して参りました。
凱旋公演を観たのはだいぶ前で、ずっと下書きに保存したままでした笑
ですが、せっかく書いたので公開します😂
前に書いたものなので文章がおかしな部分があるかと思いますがご了承ください🙌
まずこれから円盤や配信などで観る予定のある方は以下ネタバレを含みますので、観劇後に見ることをオススメします。(まっさらな状態でぜひ見て欲しい)
もう、舞台は最初から最後まで怒涛の展開で頭が追いつかない笑
途中15分の休憩が入るのですがその時点で頭がパンクするほどいろいろなことが起こります。
だからこそ観劇予定のある方はぜひその頭の混乱を体感して欲しいです笑
以下ネタバレ入ります↓↓↓
今回はゲーム内イベントであった「特命調査 文久土佐藩 」がベースの物語になっています。
このイベントは、刀剣男士たちが守りきれなかった「放棄された世界」が舞台です。
歴史が変わってしまった世界では、本来史実ではもういないはずの吉田東洋が生きていて、藩を率いていました。
その「放棄された世界」へ政府によって顕現された肥前忠宏、南海太郎朝尊
そして、本丸から派遣された第二部隊
陸奥守吉行、和泉守兼定、堀川国広、小烏丸、鶴丸国永
が歴史を守るために動き出します。
今回のサブタイトル『維伝』ですが、演出の末満さんは「続く」という意味を持たせているよう
そのサブタイトル通り、今回出陣したのは第二部隊で『刀ステ』のお馴染みの顔ぶれから少し変わった編成となりました。
後に分かるのですが、この出陣で本丸の主は陸奥守吉行を成長させるためにこの出陣を決めたこと
そしてそれを見守る小烏丸と鶴丸国永を同部隊に配置させたことが明らかになります。
今まで『刀ステ』で部隊長としてみんなを率いていたまんばちゃん
そしてその襷を渡されたむっちゃん
今後の物語にここがどう関わってくるのか凄く楽しみです😭
どちらにせよ今後むっちゃんの活躍が増えそうですね!!
今回驚いたのは、
「放棄された世界」の表現の仕方
「特命調査」は「放棄された世界」が舞台です。
この「放棄された世界」というのは、刀剣男士がもとの歴史を守るのに失敗した世界。
実際にゲームではこの失敗した世界を見ることはありません。
ですが、舞台で審神者でも踏み込むことの出来なかった世界を表現したことにとても驚きました。
維伝では舞台のセットが人の手によってぐるぐると動かされ、目まぐるしく変わる演出がされていました。
この演出が「放棄された世界」の脆さと危うさを表していました。
心が歪ませた世界
坂本龍馬が「なんでみんなが死なんといけないのか」と仲間を想い、自分があの時あの場にいればみんなは助かったのでは、、、という思いを抱くというシーンが冒頭にありました。
実は、今回この世界を歪ませている原因がこの坂本龍馬だったのです。
坂本龍馬はその思いの強さから過去に執着を見せ、時空を歪ませてしまったのです。
刀剣男士は最初、史実では既にいないはずの吉田東洋を原因と見ていましたが
吉田東洋は実は坂本龍馬の思いが生んだ思念体だったのです。
彼自身も自分の存在が朧げで、これが副題の『朧げの武士たち』に繋がっているということが判明します。
思念体と言えば、刀ステの過去作「舞台 『刀剣乱舞』結の目の不如帰』でも「時鳥」が思念体として出てきていますよね。
刀ステでは人の心について考えさせられるやうな場面が全作に含まれており、
もとは刀の付喪神である刀剣男士たちは、身体を持つことによりこの心に振り回されていきます。
今回坂本龍馬は仲間への思いが溢れ歴史をねじ曲げてしまいましたが、
その坂本龍馬の刀であったむっちゃんが彼を討つというシーンはまたその心に苦しめられるむっちんの姿に涙が止まりません。
人が持つ心は素晴らしくもあり、脆くもある。
誰かを守るのも心であれば
誰かを狂わせるのも心
私たちが普段当たり前に思ってることを『刀ステ』で刀剣男士の姿を見てると考えさせてくれます。
失敗した世界の失敗した刀剣男士たち
この「放棄された世界」では、刀ステの第二部隊の前にも過去に刀剣男士が訪れ破れていだことがわかります。
第二部隊が戦っていた敵の中にいくつか同じ刀剣男士の面影を感じる演出が施されており、
刀剣男士のシルエットが映し出され
山姥切国広、宗三左文字、山伏国広、小夜左文字(あとの一振りを忘れました🙄)
が関わっていた事が分かります。
この「失敗した世界」の刀剣男士たちは、姿を敵に変えてその世界に囚われていたのです。
ここから私の考察なのですが、
やはりこの囚われているということが、『刀ステ』シリーズの三日月が囚われている円環と関係があると思っています。
今回シルエットで登場した刀剣男士たちはどれも『刀ステ』シリーズ内で登場した刀たちで
しかも、敵の姿に変わっている時にまんばちゃんの声で台詞を言うんですよ
つまり、過去に『刀ステ』本丸は任務に失敗していたことがあって
それがこの『維伝』の世界だった。
三日月は任務に失敗して囚われる刀剣男士を救うために何度もやり直し
自ら円環に囚われるという方法を選んだ。
そういう展開も有り得るんじゃないかなと思いました。
毎回様々な爆弾を仕掛けてくる『刀ステ』ですが、どのシリーズも必ずどこかにシリーズの核となる部分を入れてくるので
毎回考察が溢れかえってますよね笑
私もいろいろ考えながら観てますが、ほんとに全作シリーズを通してみることで
何度も新しい発見ができてとても楽しいです。
『刀ステ』では歌仙ちゃんを主役とした次回作の公演が決定しています👏
こちらも同じような任務なのできっと『維伝』と繋がる部分が出てくるかと思います。
次回作を観て、また『維伝』を観るとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね!
以上が私の感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました♡