【読書記録】身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本
こんにちは!AMIです。
本日は身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本についての感想を書きます。
きっかけ
この本は本屋さんをうろうろしている時に、特集コーナーに置かれていたので見たことがきっかけです。
パラパラと見て、直感でおもしろそうと思ったのですが、
普段読まないジャンルの本だったので、
また欲しいと思ったら買おうと、その場を立ち去りました。
数日経った後も、「あの本おもしろそうだったな」と思ったので、以前紹介した共感SNSと一緒に購入しました。
そもそも普段読まないジャンルの本をなぜ読みたいと思ったのか?
それは、山Pが出演していた「インハンド」というドラマにどハマりしたからです。
山P演じる紐倉博士は寄生虫学者。あらゆる事件や出来事を科学の力で解決していくドラマです。
このドラマを見た時期とこの本を見つけた時期が重なったことが大きいと思います。
また、夫が大学で分子生物学を専攻していたので、人よりも日常会話で微生物や科学の話などに触れていたことも影響しているかもしれません。
感想
まず、3時間ではわかりませんでした。
この分野の知識がない人で、3時間でわかる人はいるのでしょうか。
使用されているイラストはとてもゆるくてかわいいです。
3時間でわからなかったことの一番の要因は、第1章です。
第1章では、微生物はどんなものかを解説しているのですが、
概論だったので私には難しかったです。
第2章以降は、身近なものと結びつけられているので、読みやすかったです。
第1章の知識がなくても、第2章以降を読み進めることはできるので、
第1章を読んで難しいと思った方は第2章以降から読むことをおすすめします。
第1章から真面目に読んだ私は、夫と微生物やウイルスの話ができる程度まで成長しましたが……笑
難しいと思ったところはサラサラっと読むことがコツです。
全体を通して、微生物を活用してできている食品や技術は、奇跡の塊だと感じました。
プランクトンを、顕微鏡で見ることができたのは17世紀の頃です。
顕微鏡で見ることができる前から、偶然の産物で微生物と私たち人間が共存してきたことに私は感動しました。
印象に残っているものをいくつか紹介します。
(引用ではなく要約したものもあります)
・人間が初めて細菌と出会うのは出産のとき
・生きたまま腸に到達する乳酸菌も腸に定住できないで、通過するだけ
・我慢したオナラは、血液中に吸収され、口や鼻から出すことになる
・人間の食生活に有効なものが「発酵」、有害であるものが「腐敗」
・ビールの泡は油分があると消えるので、油分をよく洗い流したグラスを使用する
・乳糖不耐症の人でもヨーグルトは大丈夫
・旨味成分のグルテンは、ドイツの有名な科学者にまずいと表現された
・徳島県の下水道普及率は17.8%
・おにぎりを素手でにぎらないことが、黄色ブドウ球菌の抑制に繋がっている
・産業革命が結核の流行をもたらす
微生物と休暇
上記に印象に残っているものを記載しましたが、私が一番感銘を受けたのは、抗生物質の話のところです。
現代の医療を支えている抗生物質。
私も何度もお世話になっています。
抗生物質を最初に発見したのは、イギリスの医師のフレミング。
休暇から戻ったフレミングが青カビから抗生物質を取り出したことがきっかけです。
どこに感銘を受けたかというと、「休暇から戻った」というところです。
彼が休暇から戻った1928年は世界的に戦時中だと思います。
そんな中でもしっかり休暇を取っていたこと。
休暇がきっかけで抗生物質という医療界の大発明が生まれたことに感動しました。
やっぱり休暇は大切。
以上、身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本の感想でした。
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