【時代遅れ】会社員に求められるスペックが高過ぎる
夜中までYouTubeやSNSを追いかけていたら、あっという間に午前2時。それでも朝は8時に起きて9時出社。当たり前のようでいて、ものすごくしんどい。
会社員に求められるハードルがものすごく高い。真面目に働いて給料をもらう――それ自体は昔からある当たり前の構図なのかもしれない。
しかし、私のようなZ世代の新社会人からすれば、現代の働き方ってかなり無理ゲーに見えることが多い。SNSや動画コンテンツで24時間つながっているせいもあって、自己表現や選べる商品やサービスは以前より細分化されてきているのに、職場や社会が求める「会社員像」はずっと昔のまま。
それでも「社会人ならこうあるべきだ」「当たり前だろ」と言われ続けると、やっぱり「それって時代遅れじゃない?」と感じてしまう。
求められるスペックが高すぎる会社員のライフスタイルは、いったい誰のためにあるんだろう。そんなルールって、本当に必要なのかなって疑問が湧いてしまう。
私のライフスタイルはこんな感じです!↓
1. 朝8時に起きないといけない
朝9時始業のために8時に起きるって、上の世代の人からしたら普通なのかもしれない。
だけど、夜にゲームをしたり、YouTubeやTikTokをだらだら見ていると、あっという間に夜中の2時、3時になってしまうのがリアルだと思う。
決して“不真面目”なわけじゃなくて、そこに楽しみや、あるいは情報収集、息抜きなんかが詰まっている。だというのに、それでも朝8時には目覚ましをかけて起きないといけない。睡眠時間にしてわずか6時間。
それが体にいいわけがないって、言われなくてもわかる気がする。実際、私も日中ぼーっとしたり、カフェインで無理やり目を覚ましたりすることが多くて、「なんか健康的じゃないな」と思う。
じゃあ夜早く寝ればいいのか、と言われても、結局その夜の数時間にしか得られない“自由な時間”を手放す勇気はなかなか出ない。世間的には普通だとされる朝8時起きが、実は私達にとっては拷問のような残酷な要求になっている気がする。
2. スーツを着たり身支度をしないといけない
毎朝わざわざシャワーを浴び、髪を整え、スーツを着る。
もう、その作業だけでそこそこ時間とエネルギーを使い果たす気がする。
実際この後寝転がって出社するのが嫌になって直前に言い訳を作ってリモートに切り替えたこともよくある。
少なくとも、私は服装にあんまりこだわりがないタイプだから、家で着ているパーカーとか、ユニクロで買ったワンピースとか、そのまま会社に行ければ楽なのにと感じることが多い。
もちろん「フォーマルな服装が求められる場もある」とはわかっていても、毎日毎日となると正直うんざりしてしまう。
クリーニング代や購入費用も馬鹿にならないし、服装にかけるお金があれば、もっと別のことに使いたい。
だけどスーツを着ないと「社会人としての自覚が足りない」みたいな目で見られるのがオチだから、結局は従わざるを得ない。なんだか、こういう身なりのルールも「時代遅れ」感が否めない。
オンライン会議の普及でスーツ不要論が出ている割には、会社の現場ではまだまだスーツへの固執が強いと感じる。
3. 8時間労働は長すぎる
8時間労働ってどう考えても長い。
しかも通勤が片道1時間だったりすると、会社と家の往復だけで2時間が消える。
さらにお昼休みは休めるはずなのに、実際は上司や同僚とのランチミーティングみたいになって、仕事の延長戦に巻き込まれることも珍しくない。
結果として、気づけば11時間近くを“会社のための時間”に費やしている。
これに加えて8時間寝るとすると、残りはたった5時間しか残らないわけで、そこに家事やら移動やらいろいろ詰め込んでいくと、「自分の好きなことができる時間がほとんどない」状態になってしまう。
8時間労働は、19世紀のイギリスの社会改革家であるロバート・オーウェン(Robert Owen)が作ったスローガン、「Eight hours labour, eight hours recreation, eight hours rest」という言葉で広まり、労働環境の改善を訴える重要なスローガンの一つとなったことで知られている。
しかし、今はその“理想”が現実にはほぼ存在しないように思う。自分の好きな活動が深夜にずれ込むのも、いたしかたないことなんだと思う。
おわりに
こうやって挙げてみると、会社員に求められる当たり前のルールって、意外にどれもこれも厳しい。
それこそ昔は「これが常識だ」と一方的に押しつけられて、当の本人たちも「仕方ない」と受け入れていたのかもしれない。
でも、スマホやネットであらゆる情報が超高速で飛び交う今の時代に、朝早く起きてスーツを着て通勤して、定時までみっちり仕事――というスタイルは、なんだか時代錯誤に思えてならない。
今は自分の時間や個性を大切にしたいという思いが尊重される時代だ。なのに、今の会社員のスタイルはそれを捨てないと成立しない部分が多すぎる。
結局はその“当たり前”に合わせてやっていくしかないのが現状だし、自分が生きやすい社会なんてそう簡単には実現しない。
そんなジレンマを抱えながら、それでも毎朝少しずつ目をこすりながら起きてスーツを着て職場に向かう――それが、なんとも言えない切なさでもある。
Z世代が今感じている「生きづらさ」の一端は、こういう“時代遅れの会社員像”にこそ潜んでいるのかもしれない。
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