あみおノートVol.2「子どものなぜなぜ?から空回りする私の熱量」
最近の3兄弟寝かしつけ事情
ここ最近の4歳長男のブームは寝る前にしりとりをすること。オリジナルのクイズ問題を考えて答えてもらうこと。どうやら寝落ちするまで話をしていたいんだそう。やっとの思いで3人の子どもを布団に連れて行って、お布団の上で大興奮な三男にミルクをあげながらの寝かしつけ。今日もしりとりから就寝前のお話し会が始まります。長男がもういいやと思うまでしりとりをして、次はクイズ大会。「じゃあ動物のもんだいするね」と、毎回お題に沿った形で出題してくれる。クイズは「ゾウとライオンは、どっちがパオーンと鳴く?」とか、大好きなパウパトロールのクイズでは「チェイスが好きなのは誰?スカイ?マーシャル?」みたいなもの。次男(2歳)は布団に潜りながらたまに私の代わりにクイズに答えたり、答えなかったり。ちゃんと話を聞いているみたいだけど気がつけば夢の中。長男と次男が大好きな三男(11ヶ月)は結局ミルクどころではなく、キャッキャ騒ぎながらそこらじゅうを這いずり回る。寝ようとしている長男次男の上に乗ろうとしたときは私が煎餅をひっくり返すような要領でぺったんぺったんと繰り返し三男をひっくり返していきます。そのうち三男も疲れて眠たくなってくるので、それをひたすら待つ感じ。そんな寝かしつけなんだけど、今日のお話し会ではいつもと一味違う話題に…。
これぞイメージしていた子どもの「なぜなぜ」!
長男が言葉を選びながらそろりそろりと聞いてきたと思ったら、「長男が住んでいるとうきょうがぎゃくに、ひっくりかえったら、落ちちゃうんじゃない?」だって。おお〜?!これは珍しい!子どもといえばなぜなぜ期があるという印象があるけれど、うちの子たちはまだそこまで「なぜなぜ」しない。全くない訳でもないんだけど、こういった疑問はまだ口にしたことなかったから、私は嬉しくてしょうがなくなった。そっか〜!そういうことを意識できるまでになったのか!ていうかこれって思ってたなぜなぜとドンピシャだ〜!と感動しながら「じゃあ、ちょっと難しい話しても良い?」と言って長男がイメージしやすい言葉を選びながら話をすることにした。ここで難しいのは、説明が長すぎると子どもが飽きちゃうということ。それから子どもが知っている単語と理解している範囲内で、より事実に即した内容を話さなければならない。
どう答えたのかは忘れてしまったのだが、最終的に地球が球体であること(これは家にある図鑑で長男もなんとなくイメージができる)、地球には重力があって、宇宙にはないというところにまで話は広がった。宇宙に関しては、アマプラで最近よく子どもたちが好んで見ている「スティンキーとダーティ」(ゴミ収集車とショベルカーの話)に登場したスペーシー(ロケット?スペースシャトル?)の存在に助けてもらった。いくつか「なぜなぜ」を繰り返していく中で最終的に「ロケットはどこから出発するの?」と長男。パッと出てきたのは種子島の発射台だったから、それを伝えた上で「明日の朝、ロケットが出発するビデオをみせてあげる」と約束をした。すると長男は「じゃあぼく、それを気持ちのなかでちゃんとしまって、楽しみにしておくね」と言って眠りについたのだった。これだけの話なんだけど、長男とここまで話ができたということにじーんとしてしまった。あと「気持ちのなかにしまって」を大事なもののように言っていたのがかわいかった。
長男の「なぜなぜ」のその後
そして次の朝。ロケットのビデオ(Youtubeで検索するつもりだった)は見ていない。朝になると着替えたりご飯食べたり、本人も朝イチからおもちゃで遊ぶことに夢中であっという間に登園の時間。まあそういうもんだよね。でも長男の場合約束したことは結構覚えていて、忘れた頃に「そういえばみてなかったね!」と言ってくることがあるから、親としてはそう言ってくるまで待つのか、「約束してたよね」と言って本人が言い出す前に見せてあげるのか。どっちがいいのかちょっと対応に迷う。私は先走りがちな性格なので、何ならつくばのJAXA宇宙センター行っちゃう?!日本科学未来館行っちゃう?!宇宙ミュージアムTenQがいいかな?!なんて、子どもの熱量を上回る勢いで色々調べてしまったりする。もともと博物館や美術館、動物園、水族館などが好きな性分なので子どもを言い訳に私が行きたい!というのもあるのだけど…。いやいや待て待ていったん落ち着こうじゃないか。
子どもが何かに対して好奇心を抱いたとき、大人(親)がそれ以上の熱量を持ってしまうと逆に冷めてしまう、というのをどこかで読んだのを思い出した。た、確かに…。それを読んだとき(どこで読んだんだっけ…Xのタイムライン?)それは私にも身に覚えがある、と思ったんだった。私の父親も熱くなるタイプだった。彼も、仕事が忙しいながらに「これはいい!!」と言って、彼の場合は本を渡してくることがあったけど、与えられたものに対して私は「まあ気が向いたらね」と端に追いやっていた。最も、彼の場合私の興味うんぬんというよりも、子どもにこれを見せたい、学ばせたい、知るべきだという気持ちの方が大きかったように思うけど、動機うんぬんというよりもゴリ押し感が当時は居心地悪かった。ただ、与えられた本に罪はないしずっと手元にあったから、結局何かの折に沢山読み込んで、今でも内容を思い出せるくらいに私の人生に影響を与えることになるんだけど。でもそれだって、当時はサブスクみたいな娯楽がなかったから、暇つぶしに読んでみたっていうのがきっかけだったような気がする。(今どきの子どもが目にするコンテンツの多さについてはまたどこかで考えたい)
子どもの好奇心に寄り添うとは…?
話はさらに飛躍するが、子どもが東大に合格した母親が答えたインタビューで「どうやって育てたのか?」という質問があった。こういうインタビューは東大に入れる入れないは全く関係なしについ読んでしまうんだけど、中でも印象的だったのは「例えば幼稚園の帰り道などの子どもの寄り道にとことん付き合った」(意訳)だ。初めてこれを読んだとき、なんでか「なるほど~~~!!」と唸ってしまった。と同時に、付き合うための時間的余裕精神的余裕がないといけないと思った。とことん付き合ってあげたい気持ちはあるが、現実問題帰ったらご飯の準備しなきゃ…とか、次男三男がぐずらないうちに帰りたい、とか先回り先回りで考えて時間を逆算した結果、多くの場合長男が満足する時間を確保することは結構ハードルが高かったりする。これの解決方法としてはお迎えの前に夕食の準備を完璧にしておいて、帰ったらすぐご飯!が可能な状態にしておく、があるけど、働いてたら難しいな~!ハッ!そうか、そのための作り置きか…。
そもそも毎日子どもが寄り道したがる訳でもないし、私も人間なので毎回完璧は難しいから、その時その時でできることを積み重ねるという超無難な答えに着地して今回は終わりとする。ロケットに関してはいったん、長男が言い出すまで待つことにしてみます!
ではまた!
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