今日も私たちはよくやってるよ

夕方、珍しく和食の献立にしようと腕まくりをした。鰤の照り焼き、小松菜のおひたし、栗ご飯、わかめと豆腐の味噌汁。さあ下ごしらえを、、と思っていたら、夫から電話。阪急が人身事故で止まってる、京阪に乗り換えるし、淀駅まで迎えにきてほしい、と。淀かあ、すいてたら２０分くらいでいけるけど一番混み出す時間帯。案の定、渋滞。なかなかすすまない道をとろとろ運転しているとき、ああ、車通勤の人は毎日こんなふうに帰っているんだなあ、大変だなあ、わたしは今日だけやけど毎日の人もいるのかあと、ふだんと違うルート、時間帯に行動すると、別人の人生を歩んでる気分になる。淀駅で夫を乗せて走り出して数分、納所のすげーややこしい分かれ道で道間違えて、夜やし暗いしわかりにくいし、納所きらいや！と舌打ちしながらよくわからない真っ暗な河川敷を走り、別ルートで帰る。スイミング帰りの自転車こぐ息子と途中出会い、窓を開けて威勢よく声をかけると、このオバハン誰、みたいな顔を一瞬したのを見逃さなかった。帰宅して晩飯づくりのつづきにとりかかったものの、栗ご飯のごはんは固かったし、小松菜も固い、豆腐とわかめの味噌汁も間違えてもめんにしてしまい、豆腐も固いときた。料理のセンスがなさすぎて反吐がでるが唯一鰤の照り焼きだけがおいしかったことに救われた。もうそれだけでいいやん。わたしの細胞がいっせいに擁護する。本当によくやってるよ。