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わたしのあたりまえ
その日は突然やってきました
いつものように始まった朝、
娘を学校に送り出すため、起こしに部屋へ入ると、
泣いている娘がこう言いました
「私はもうこれ以上無理だから、学校には行かない」
何を言っているの?遅刻するでしょ、早く支度して
「もう本当に無理だから」
わがまま言わないで、学校始まっちゃうでしょ!
「絶対行かない!」
この日を境に、暗くて長いトンネルを、もがきさまよう日々が始まりました
あの日の私が、泣きながら訴える娘に手を差し伸べることばをかけてあげられなかったこと…
今でも胸を締めつけられるこの出来事
それは、私の思い込みが原因でした
「こどもは学校に行くもの」
私だけでなく、きっと多くの人が当たり前に思っている事に、苦しんでいる子どもがいます
当たり前からはずれる恐怖
トンネルが苦しかったのは、きっと私自身の思い込みを塗り替える作業だったのでしょう
「子どもは学校に行かなくてもいい」
この選択肢を獲得した事によって、娘の決断を肯定できるようになりました
今でもきっと、たくさんいるであろう、苦しんでいる子どもたちに、伝えてあげたい言葉でもあります
私が娘にかけてあげられなかった言葉
私を苦しめたのは、娘の行動ではなく、
「わたしのあたりまえ」だったこと
これを教えてもらいました
学校に行かなくても、道はたくさんあります
「だいじょうぶ、辛かったら行かなくてもいいよ」