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「良いワイン」って? 〜たどりついた2つの答え〜
違和感のこと
こんにちは。ナチュラルワイン専門店ami hayama代表のmihoです。
今日は「良いワイン」について思っていることをシェアさせてください。
実は、7年間お店を続けてきて、多くの人が“ワイン”という言葉で思い浮かべるイメージと、ami hayamaで提案するナチュラルワインの世界観には大きなギャップがあると感じてきました。
それは多くの人が“ワイン”という言葉で思い浮かべるイメージにあると思います。
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「ワインは詳しくないです、、、」
例えばご来店のお客様がよくおっしゃるのは
「ワインは詳しくないんですけど、、、」
という前置きです。
この言葉は、本当に本当によく聞きます。
背景には詳しくないと恥ずかしい!という思いがあると想像します。
またワインには複雑で難解なイメージで専門用語が多く、選び方も複雑だと思われがちですよね。
あと特定の場面に飲むものであってカジュアルな日常には合わないとか。
そしてワインが提供される場では時に、プレッシャーを感じることがありますよね。
ワインとはこういうもの、という見えない圧力のようなものについつい巻き込まれてしまう現状。いたしかたないとは思いつつ、もどかしくもあり、もったいない気持ちにもなり。
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良いワインの方向性は2つあります
さらには、ギャップの原因として、良いワインの方向性が2種類あることも要因に挙げられます。
1つは「人が磨き上げるワイン」。
もう1つは「自然が演出するワイン」です。
両者ともに素晴らしいワインなのですが、造り手のアプローチや知性のあり方がまったく異なるのです。
イメージとしては、高品質で高評価のワインを目指し、成長・発展させていくのが「人が磨き上げるワイン」。科学的な知識や技術、計画的な管理によってぶどうを栽培し、計算され、予測され、完成度がとても高いです。
一方、人も自然の中の一部と捉え、感覚を研ぎ澄まし目の前の自然と向き合いながらワインを造っていくのが「自然が演出するワイン」です。自然の循環や変化に敏感に反応し、その瞬間に最適な選択をしながらワインを造るアプローチです。計画よりも直感や感覚、自然との共生を重んじます。
どちらか一方が正しいということもないし、あるのは両者のスタイルの違いのみ。
ずっと感じ続けてきた違和感は、ami hayamaの扱うワインがバランス的に後者寄りであることを、客観的に認識していなかったからだということを、最近になってやっと理解できるようになりました。
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ライフスタイルに共通すること
そして、この2つの方向性は、実は生き方やライフスタイルにも同じことがいえます。
人生においても目標や計画に基づいた生き方、コントロールを大切にする姿勢。
例えば、日々の仕事や生活をきちんと計画し、着実に前進し成長していくような生き方。
一方で、予期せぬ出来事や変化に柔軟に対応し、感性を研ぎ澄ませて自然体で生きる姿勢。
人生をコントロールするのではなく、時には流れに身を任せるような生き方です。
どちらか一方に偏るのもよし、バランスを取るのもよし。
それぞれが、どのスタイルを選んでいるかを把握できてると、善悪とか正義の話などに巻き込まれることも少なくなって、なかなかいい世の中になるのではないかなと勝手に思っています。
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ナチュラルワインが象徴するもの
ナチュラルワインは「循環の象徴」です。
ワインの造り手たちと交流を重ねる中で、そのことをより実感するようになりました。
そしてお店のお客さまでナチュラルワインに目覚めた方々が一番最初におっしゃるのは、「人生が豊かになった」ということ。
それは、もしかすると、ワインを通して、自然や循環を深い部分で感じ取っているからなのかもしれません。
そして、それはまだ「入り口に過ぎない」というのがおもしろいところ。
ワインの世界は奥深く、かといって難しいものではなく、ワインがただ「在り方」を問いかけてくるだけ。
その深さを、それぞれの人が自由に感じ取るものです。
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ワインも生き方も自由に選べたら
最近、お店に立っていると、
「あのフランスの小さな村から届いたワインください」
とか
「秋刀魚に合うワインってどれでしたっけ?」
など、自由な雰囲気でワイン探しをしているお客様をお見かけします。
これは本当に嬉しいことです!
これからもなるべく気軽に楽しんでいただきたく、いろんな角度からワインの選び方や楽しみ方、ワインのある暮らしについてなど、発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
ami hayama
鬼無美穂(きなしみほ)