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休むヒント。/群像編集部

▫️あらすじ
休みなよ、って言われても。「働き方改革」時代、ワークライフ“アン”バランスなあなたに贈る休み方の処方箋(エッセイ・アンソロジー)

▫️感想
作家、声優、芸人etc...33名の著名人が考える、「休む」とは何か。本書は毎日が忙しく「なかなか休めない。」「どうにかして休みたい。」と考えている人が手に取ると、「全然休んでいないじゃないか!」とツッコミを入れたくなるほど、寄稿している皆さんが休んでいないのだ。仕事と休みの区別がついていない人が多いという方が正しいのかもしれない。そんな寄稿者と一緒に「休むとは何か」と考えることがこの本のテーマだと感じた。アンソロジーということで、これまで出会ったことがない人に出会える点も魅力的だ。ずっと気になっていた石田夏穂さんの文章に触れ(評判どおり言葉選びが秀逸で面白い)、ぼる塾の酒寄さんのエッセイに心がふわっと救われた。

▫️心に残った一行
P34 「リラックスすることは脱力することではなくて、いつでも次の動きができるように力を抜いておくことだろう。」

P52 「生命力を維持するために、わたしたちにも脱走が必要だと思う。うまく休めないなら、休むしかないくらい大きな脱走をすればいい。」

P82 「新しい好きが増えたって、今まであった好きだってずっと好きでした。」

P85 「私は【育休中】に自分の弱さを知り、そして、大切な人の強さを知りました。【育休( )】の( )の中には、それぞれ自分だけの経験が入るから事前に知ることができないのかなと思いました。【育休(愛が育つ)】で、私はちょっとだけ強くなりました。」

▫️こんな人におすすめ
・様々な人の文章に触れたい方
・「休む」ことについて読書を通して考えたい方
・エッセイ、アンソロジーを読みたい方

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