【映画】 ジム・ジャームッシュ ストレンジャー・ザン・パラダイス
ジム・ジャームッシュの不朽の名作。
映画館でも観たことがあったけれど、動画配信サイトで見つけたのでなんとなくまた観てみた。
スマホのなかった時代のせつないすれ違い・・・。
こんなに悲しい結末だったっけ?
初見のときは、とにかくひたすらカッコいい映画!と思った。どのシーンも絵になる粒子の荒いモノクロ映像、ちょっとヒネリの効いた音楽、挿入歌。
特にストーリーもなく短いエピソードで繋げられたロードムービーで、とぼけたユーモアにあふれ、(笑い)、みたいに終わった・・・・と記憶していた。
しかし、ストーリーはきっちり作ってあったし、最低限のセリフと行動からは、それぞれの登場人物がどういう性格で何を思っているかがくっきりと浮かび上がってきた。
1984年の製作とのこと。薄汚れたニューヨークの街、改めて古くさい服装の登場人物たち。時の流れも感じさせられた。
最初に”悲しい結末”と書いたけれど、ジャームッシュの最初期の作品『パーマネント・バケーション』(1980年)、『ダウン・バイ・ロー』(1986年)もそうだったように、新しい出発のためには何らかの関係性を絶たなければならないのだろう。
映像のカッコよさだけでなく、話も心に響きます。
*写真はユニクロのTシャツ。一体何年前のだろう。