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精神障害年金「額改定」ポイントは診断書!!

〜双極性障害の女3〜額改定を頑張るの巻

「障害年金の額改定」とは、簡単にいうと今現在、障害年金3級をもらっている人が2級にして欲しい!というときに行う手続きです。

現在は精神で障害年金もらってる人、とても増えているそうです。身体障害者の方が多いかと思ったのですが、とあるプロが話すには身体障害者で障害年金をもらっている人は約30%で、残りの殆どが精神障害で年金を請求しているらしいです。ビックリした。鬱でも障害年金を請求できるんだということが驚きだ。

しかし、障害年金は通りづらいという。特に精神障害は。当たり前だけど、目に見えない障害なので、先生の診断書がものをいうし、厚労省もマニュアルを作成している。(こちらは公開されている)例えば、双極性障害でも、正しく「双極性障害だね」と診断できるものが今のところないので確かに難しいものはある。光トポグラフィーは一時期言われていたけれども、こちらも診断には使えないとの見解が出されている。(自分も光トポグラフィーをやってみたけど微妙な診断だった。年金書類に提出したけど)他の精神障害はわからないけれど、双極性障害は思いっきり生活に影響が出ているので、他に比べたらわかりやすいかもしれない。ただし、躁状態や寛解期だけをみられてしまうと誤解されてしまうと思う。(躁状態のような元気な時のエピソードの後には必ず鬱〜檄鬱期が来る)元気だから障害じゃないんだろうとか、簡単に言わないで欲しいなと思う。もっと研究が進んで、簡単に「双極性障害」と判定できたらいいんですけどね。双極性障害と判定されるまで10年近くかかったし、苦しむ人が少なくなればいいと思う。(早めにリーマスを飲んでいれば、こんなに人生苦しんでいなかったと悔やまれる)

自分の時は、双極性障害で年金請求を行ったのですが、これが本当に大変で(他人にお願いできることも知らなかったし、知ったとしてもうつ状態でお願いできなかったと思う。)しかも年金事務所の人は、他人に頼めるなんて教えてくれませんからね。(身内の代理人のこと、例えばご主人が代わりに手続きできますよーとは教えてくれたけど、社労士とか司法書士とかは教えてくれなかった)ましてや「身体」障害者ではないため、「精神」障害の場合、十数年前の資料を探す、揃える、十数年前のクリニックに訪問するのが本当に大変だったし辛かった。手続きが完了するのに5年かかった。(かかりすぎ)

そして、頑張って、頑張って障害年金を請求したのですが、障害手帳が2級でも、障害年金は「3級」だった。認定通知が来たときは、初診日(認定日)が厚生年金に入っている時期で心底良かったと思った。(国民年金の時期だと2級以上でないと支給されないので)けれど、やっぱり手続きが素人だったからなのか、診断書で点数が足りなかったのか(大半は「素人の」障害をお持ちの方かそのご家族が手続きを行うと思う)「障害年金3級」。納得がいかない、というよりも、判定が出た時期に、状況がさらに悪い方に変わってしまっていたのだ。そこで年金事務所に問い合わせたところ、一番最初に障害年金を請求してから1年以上経たないと、額改定(この場合2級にして欲しいという請求)はできないんですよ、と言われた。身体障害なら1年経たなくても、場合によっては請求できるようですが、双極性障害はとにかく1年待ちなさいよ、とのこと。ここで「額改定」という言葉を知る。

自分の場合、激鬱の波が来たときに全然動けなかった恐怖を考えると、今のうちに何かしなくてはと思い動き出した。本当は今年の7月に額改定できるが、3月の今のうちに「プロ」を雇う事にしたのだ。また、自分が一人で額改定で手続きを行って2級に昇格になるとは到底思えない。自信がない。

依頼先は「社会保険労務士」。まさか会社以外で社労士にお願いすることがあるとは思わなかった。自分の依頼いした先生は「障害者ネットワーク」というグループに属しているおじいちゃん先生で、障害年金に力を入れられているようで安心した。(ただし耳が遠いようだ・・・)

着手金は税別で25,000円、成功報酬は現在との差額の15%だという。妥当なところか?もし成功したら、現在は厚生障害年金3級しかもらっていないので、年額50万円ちょっとだけど、2級に昇格したら厚生障害年金プラス国民障害年金となるので、年額百何十万にU Pするらしい。相談料は無料。自分の状況や話を聞いてもらい、おじいちゃん先生の事務所でも受けられる案件かを確認してから契約を結んだ。(パートナーに聞かないで契約を結んでしまった。良かったのだろうか)

おじいちゃん先生は、厚労省が出している障害年金判定マニュアルがあり、それに沿った評価点数(一覧表)をみて、それによって判断したようだ。おそらく、一般の人でも確認できるけど、経験豊富な先生はすぐに2級になれるか、微妙なところか判断がうまくできる。(自分が一覧表を見たときには、どのラインになるのかわからなかった)そして自分の場合は、ほぼ間違いなく2級になれると判断してくれた。あとは、今受診しているクリニックの先生のタイプにも寄るから難しいところとのこと。先生の書く診断書で厚労省も判断するから、どんなに社労士が頑張っても、いうことを聞かないプライドの高すぎる先生だとうまくいかないことが多いらしい。

とにかく額改定が成功するポイントは、ただ1つ。

「主治医がうまく診断書を書いてくれるかどうか。」

これだけだ。ここにかかっている。万が一、自分が動けなくても社労士が動いてくれるはず。そのために契約してきた。よろしく頼む、おじいちゃん先生。年金機構にも確認したのだが、額改定の時は、初回の時のような就労状況確認書(履歴書的なもの)は書かなくていいらしい。だから、本当に主治医の診断書1枚で変わるのだ。

今、こうやって普通に文章書けているから、障害年金なんてもらう必要ないんじゃないかと思っている人もいると思う。自分でもここまで普通に文章を打ち込めているんだから障害年金なんて大それたもの・・・なんて感じる部分は確かにある。けれども、経験者ならわかるが、双極性障害の鬱状態は本当にひどいものだ。風呂に入れず、ご飯も用意できず、家事なんてとんでもない。一日中ベッドにいて携帯すら持てないのだ。元気な時と真逆状態。全然動けない。こんな状態ならプロの介護士が必要だというくらいだ。だから、こうやって「元気な時の自分」だけを見て判断しないでいただきたい。双極性障害とは、そういう非常に難しい障害なのだ。そして今、無職。。

なので、生活状況を書かなければいけない書類も、今の状態なのか、一番辛い時なのか判断に迷うところではあるけれど、とにかく、主治医の先生にもわかっていただけるように、なるべく辛い時期の内容を、同じような書類をプリントアウトしてかけるうちに書いて渡す。(障害者手帳とほぼ同じ内容の書類だ)これに沿って、主治医の診断も含めて書いて返してくれるので、それを社労士と主治医でやりとりしてもらう形になるかもしれない。ちなみに、令和元年8月以降は、「提出する日前3か月以内」の障害の状態を記入した診断書を添えてください、となっている。もう「提出する日の1ヶ月前」じゃなくなったので要チェック!だから自分の場合は4月〜6月の状態を記入すればいいのね。

ちなみに額改定に使用する診断書(精神用)はこちら。https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/todokesho/shougai/shindansho/20140421-23.files/00000130479jZou5gb2k.pdf

これに自分の意見を書いて、主治医に持っていったらいいと思う。(主治医が優しい先生なら)プライドが高そうな先生や堅そうな先生なら、自己判断に任せる。

とにかく「額改定のポイントは主治医の診断書」ここにかかっている。

先生頼みます。こちらも真面目に症状を書きますから、先生もそれに沿った形で書いて欲しい。多分本人が訴えることが一番症状に近いと思うので・・・(嘘は書かないでくださいね)


障害年金、自分はもらえないかもしれないと悩んでいる人がいたら、まずは近くの年金事務所を検索して電話してみたらいいと思う。(結構待たされるけど)諦めるくらいなら、チャレンジしてから諦めたらいいと思う。自分も何度も諦めそうになって、法改正になって、初診日の証明がお薬手帳でよくなって、頑張った。もっと早く頑張れたら良かったのになぁと思ったけど、これは仕方がない。

主治医も探すのが大変だけど、いい先生はきっといるから諦めないでほしい。(田舎も難しいかもしれないけど、都会も先生が沢山いてとても難しい)先生を探すのも、初診の予約取るのに2週間、しかも最初にめちゃくちゃ長い問診票を書くことになるから、本当に、運だと思う。気持ち、わかるよ。。しかも口コミなんて信用できないし、そもそもいい先生のところには予約殺到されたくないから口コミ書かないしね。悪い口コミも、精神状態が悪い人が書いているかもしれないから、自分は口コミは信用しません。

自分が先生を探すポイントは・ADHDを謳っているか(コンサータ処方できるか)・主治医が優しいか(怖い人は嫌い)・ブログ書いたりHP更新したり情報通か(今後の治療に関わる)。先生の年齢は難しいけど、なるべく若い先生かな、、経験無さすぎるのも困るけれども、開業しているなら大丈夫かなと。大学病院の先生は診断書に融通きかなそうだと感じた。あと年齢が上すぎると、固定観念で治療されてしまって、双極性障害の診断が遅れた経験があるので、、、敬遠したいです。要は信頼が築けるか、信頼がおけるかによると思う。

自分の経験上、処方箋(処方薬)の段階で融通聞いてくれる先生は診断書も融通聞いてくれる。例えば、「この薬を試してみたいんですけど、どうですか?」と聞いてみて「いいんじゃない?」とか「もう少し元気になったら試してみようか」とか言ってくれるならgoodだと思う。あと見た目(というか目線)がやっぱり優しい。「辛いよね」「年金って診断書で決まるよね!」とか情報通ならなおgood。それでいてコンサータなど流通管理が厳しい薬も処方できる先生なら最高だよね。依頼するときはどうか喧嘩腰にならないでね。

それから、年金の診断書は会社に出す診断書と違って、内容が細かいので料金は高いと思います。だから同じく高い料金を支払うならなるべく希望に沿った内容を書いてくれる先生がいいよね。どうか、良い先生が見つかることを祈ります。

ご家族の方で額改定を迷われている方も、可能性がありそうなら受診に頑張って付き添って、ぜひチャレンジしてみてください。3級と2級は受給額が全然違いますから。しかも、そのあと仕事に復帰して給与を貰うようになっても、障害年金は貰えたままですよ。障害年金をもらいながら働けるんです!驚きでしょ?(何年後かにはまた診断書提出するので級は下がる可能性もありますが)とにかく主治医や社労士の先生がダメならチェンジ!です。難しいなら別の人に頼みましょう。

どうかこの記事が皆さんのお役に立てますように。。

どうかサポートよろしくお願いします。サポートしていただいた費用は、現在日本で双極性障害で悩んでいる方々をサポートされている協会に募金させて戴きます。つらいことも多い障害ですが、理解者が一人増えるだけで自死する人は減っていきます。死んでいい人なんていません。理解だけでも感謝です。