【エッセイ】書けるうちに書こう⑤
私は障害の特性で過集中(過剰な集中)というのがあります。
集中してしまい、疲れ果てるまで作業を行ってしまうことです。
障害として認識はしていますが、美術を学んでいましたので一筋縄にこうです!とは言えなくて・・・
藝大・美大の受験をご存じの方はいらっしゃるかもしれませんが・・・
試験で3時間で「両手とモチーフ(玉とか縄とか)をデッサンしなさい」というのが一次試験であります。
「〇時間でデッサンしなさい」「〇時間で●●しなさい」はよくある試験なので、美術予備校に通うとこれらの課題をたくさんやります。
イメージしてみてください。
ひたすら、カリカリという音しか聞こえない教室。
真っ白な画用紙が3時間後には両手と縄が構成されて浮き上がるかのように力強く描かれるんです。
(傍から見ると、こんなわくわくすることないです。)
美術の世界ではこの「〇時間集中して描く」を日々、訓練しています。
人の集中力の限界まで!!みたいな世界な感じがしますよね。
最低3時間はもってほしい集中力。
欲を言えば、瞬発力(素早く理解し、取り掛かる意欲)と継続力(諦めない気持ち)も欲しい。
美術家たちはみんな私と同じような病気や特性を持ってると言えません。
これを区切る必要もない(カテゴライズしなくていい)と思うようですが。。。
さて、「過集中」と美大育ちの私の「集中力」。
どちらが強いのでしょうか。
就労移行支援事業所にいるうちに、見極めたいと思います。