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【雑記】本を減らそう

人生、第2次「本を減らそう」期間に入りつつあるので、先日も職場おきっぱのものなどを7~8冊(もっとあったかな)を売りに行ったが、まあ、全部で185円くらい。で、そこはもともと新刊メインの書店なので、値段を決めてもらっている間に見るともなく新刊を見る。本を減らす目的で行っているので、買わないぞーと心して入店したが、結局、2023の発売を知らなかったW.フォークナー(推し)の未読の中編を見つけてしまって買う。1400円。だめじゃん。マイナスじゃん。

自宅枕もとの本塊(100均のボール箱×6)は未読7割くらい(読みたいと思ってあこがれて買うが、おつむのキャパの加減で積読状態だったり)なので売れない。気に入った作家・著者(フォークナーとかフォースターとか堀江敏幸さんとか円城さんとかその他)のは再読の機会はないだろうと思うのに売りたくはない(いやきっとある)。あと、たまに買う文芸誌もかさばるが、まず気に入った人の対談やなんかが入っていて売れない。居間の分も、ものによっては売ってよいが、2階にあるデッドストックを掘り起こして売り捌きたい。(古書店に売るより知り合いに50円~100円くらいで買ってもらいたいような気もする。)今後は手元に置いておきたいもの以外買わないので、単に読みたいのは今のところ職場図書に入れてもらう。(もちろん若い利用者の役に立つ内容ということは踏まえて。)

先日、初めて(お恥ずかしい)平野啓一郎を手に取り(職場にあった誰かの本)ふるーい作品を読んだ。『日蝕・一月物語』。

『日蝕』。20代前半であのボキャブラリー(擬古文)はすごい(それまでの読書遍歴どんなん)が(でもちょっと語の用法で変な感じがするとこもあった)、なんだか、アニメっぽいような気もしたな。クライマックスもゴリゴリに人工的な印象。

『一月物語』のほうがこなれた感があり、鏡花の『高野聖』を思い出したりしておもしろく読み進めたが後半うーんうーん。主人公の造型は、たしかに作者の三島贔屓がうかがえる。まあ、ラストも『春の雪』オマージュか…。すごく嫌なわけではないので、『葬列』なども興味があり読んでみたい気はする。新しい作品は、映画やドラマで見てしまっているからそんなに読む気はしない。今は平野氏のちょっと古い新書を読んでいる。


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