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#文学フリマ東京 ありがとうございました&お疲れ様でした


「文学フリマ東京39」雑感

12月1日に東京ビッグサイトに場所を移して開催された「文学フリマ東京39」、無事に閉幕!過去最多の来場者数ということで、本当に規模が大きくなったなと実感しています。私は蒲田のPIOで開催されていた頃に一度来場者として、東京流通センターでの第37回に出店者として一度、の文学フリマ参加歴なのですが……本当に今回でがらっと変わった気がしています。
ビッグサイトにはコミケでサークル参加も一般参加もしたことがあるし、デザフェスにもお客さんとして何度も来ています。そんな馴染みのあるところでの開催は嬉しかったし、アフェイ感はまったく無く。だからこそ「こんなところで文学フリマが?」というちょっとした違和感は開催時間中ずーっとありました。
皆さん言われてますが、通路が広くなり、ふらっと立ち寄ってくれる人がぐんと減った気がします。私の経験でいうと、東京流通センターでの通路のほどよい狭さは無料配布物を配っていると「99%受け取ってもらえる」ものでした。というのも、100部用意した無料配布物をその日に99人には受け取っていただけて、たった1人にだけ断られたのです。なので99%という数字はおそらく正しい。
が、今回は体感ですが無料配布物を受け取ってくれる人が本当に少なくて、おそらく70~80%くらいにまで減ってしまっていました。
少しだけあいさつまわりに出かけた時に思ったのですが、やはり通路が広すぎるんです。東京流通センターでは出店スペースとの距離が絶妙に近くてよかったんだな、と思います。気になるスペースがあっても近寄るのに勇気が必要な距離感。もうほんの少しでいいから、この距離をどうにかしてほしい。これはフィードバックとして運営さんにも伝えたいなと思っています。
ただ、これまで同様に今回も大盛況だった「評論」のあたり(=アルファベット列)は人酔いしてしまうほどの混雑だったので、小説スペース(ひらがな列)とはまた別の話かもしれません。アルファベット列に関してはあの距離でも狭かったのかもしれない。うーん難しい……。

そんな雑感でした。
ここからは出店ふりかえりです。

な-40 「雨夜の月と庭」の様子

強力な助っ人さんのおかげでスムーズに設営から搬出まで行うことが出来ました!!ありがとう!!ありがとう~!!

色々ありまして、椅子を2つにしておいたのですがそれが幸いしました。これまた色々ありまして、当日は仲の良いクリエイター友達がスペースを手伝ってくださり(感謝&感謝)、さすが設営も慣れていて私が15分かけるはずの棚の組み立てを秒で終わらせてくれたり、私が汚い字で書いて後に自身の首を絞めるはずの売上メモもきれいな字で書いてくれたり、その他諸々すごく助かることばかりで、持つべきものは素敵なお友達~~!となりました!(余談ですが前日もその友達と鑑賞会を一日やったりしていて、この週末は2日間すっごく楽しい日々でした!そのために仕事をがんばれた)
挨拶まわりと買い物に出かけたタイミングも絶妙に良かったみたいで、後のためにメモをすると⇒挨拶まわりは13時前後(12時すぐでもよかったかも?)、買い物は15時半くらいに行ってみてちょうどよかったです。スペースに私をめがけて来てくださる方々が13時半~15時頃と閉会前の16時半~17時(どうやら16時半からは入場料が無料になるそうだ)で、ちょうどよく皆さんとお話し出来ました!嬉しかったので次に詳しく書きます!

嬉しかったことがたくさん

昨年の写真展(ノベルミュージアム)「残夢」で書いた文章を気に入ってくださった方が二人、スペースに来てくださったのが嬉しかったです!!(うち一人は代行でしたが、来てくださったお兄さんありがとう……!)
いずれもInstagramにて繋がっていたのですが、前日に「代行を頼みました」とDMしてくださった方と、「DMして困らせたらどうしようと思って」だなんてお気遣いをしてくださった方……。ああ全員が神様。
写真展以降に作った作品をすべてお迎えしてくださり、すごくすごく嬉しかったです……!

これまでに二度の個展を開催させていただいたり月イチでイベントを打たせてもらったりしているBAR雨で知り合った方が「雨庭さんの書く文章が読んでみたい」とわざわざ私のためだけにはるばる来てくださったこと。そして帰りの電車ですぐに読んでくださり嬉しい感想をくださりました。本当に嬉しかったです……!

通りがかりのご夫婦の奥さんのほうが「ありねこちゃん」に「かわいい~!」と食いついてくださり、すぐに絵本とポストカードをお買い上げくださったこと。旦那様のほうが私の着ているありねこちゃんシャツ(SUZURIで作った)を指さして「それは非売品ですか?」と聞いてくださり、SUZURIの説明をしたりなど。名刺を差し上げたけど、伝わっているといいな……!

前述のとおり「ふらっと立ち寄るのにはハードルが高い距離感」なのにもかかわらず、立ち寄ってくださった方々。「きみは魔女」の表紙をSNSで見かけた、と通りすがった後にわざわざ引き返してくださり購入してくださった方。真剣に立ち読みしてくださり、「すねこすりが邪魔してくる」「八月のトワイライト」を買ってくださった方。そしてこの日は「メイド喫茶アヤカシ或いは本当に遭った怪異の話」ラッシュがあり、皆さん立ち止まって見本を読み、私が「これ実話怪談なんですよ」と話しかけてみると「買います」と即決してくださった方が連続して5名くらいいらっしゃり、無事にその日の在庫が完売しました。「アヤカシ」は実は前回も一番の売上だったんです。表紙がいいのかな?実話怪談ってやっぱり流行りだからかな?理由がすごく気になってしまいます。

ながらく相互で、同じマチモの企画展に出たりしているのになかなか会うことの叶わなかった六合さんとの邂逅も果たしました。前からおしゃれさんなんだろなぁと思っていましたが素敵な方だった。同じく相互の藤和さんのスペースにご挨拶に行き、精力的な活動への尊敬を伝えたり……。以前「TRCありがとう本」でご一緒したmeeさんのスペースへ行って「標本」という本をお迎えさせてもらったり(これがすごく好みの一冊で、出会えてよかった……となっています)。
なんだか巷のnoteには「文学フリマで売上を伸ばすには相互フォロワーを増やせ!」みたいな言説がたまに流れているのですが、私はそれは違うなと思ってます。社交辞令でお互いに本を買い合っても意味がないなと。文学フリマの主催の方も「出店者同士が新刊を交換するだけの場にはしたくない」とはっきりおっしゃっていたこともあり、「違うな」と思ってはいるのですが、それでも「この人の本がほしい」と思える相互さんと出会えることは嬉しいと心から思います。余談ですが、文学フリマの開催日前後で出店者さんからのフォローが増えたのですが、フォロバしていいかどうかがわからず……。もしも「売上を伸ばしたい=相互を増やしたい」という人だとしたら話が合わないので、もうしばらく様子を見させてください。すみません。

プロVSアマ問題

他の方のnoteで見かけたのですが「文学フリマに全国の書店で一般流通している本を持ち込んでサイン会をやるな(要約)」という話。私は今回はその方たちの存在すら知らなかったのですが、わりと多く参加されていたようです。で、結局はそのプロの作家さん目当てに来るお客さんはサインをもらったら満足して「アマチュアの出店者」に目もくれずに退場してしまう、と。
これについては難しい問題だなと思っていて、これまた別の方の意見なのですが「コミケと同様に、一般流通している本ではなく、イベント用に作家が書き下ろした同人誌を売ってほしい」というもの。これにはとても同感です。確かに、憧れの作家さんが文学フリマのためだけに作った同人誌を、その作家さん本人が手売りする、となるとすっごく魅力的に思えます。(実際に既にそういった作家さんもいらっしゃるとは思いますが……!)
たしかに、いわゆる壁サークルにあたる箇所はすべて出版社か印刷会社か、プロ作家さんのスペースだったので、文学フリマにおける人気サークルというのがそれらだけになってしまうというのは寂しくもあるかもしれない。
余談ですが、よくギャラリーに出没する「クソバイス説教おじさん」がうちのスペースに現れ、5分くらい時間を無駄にさせられました。そのおじさんがくれたアドバイスは「小説家になろうに小説をアップしなよ!人気が出たら君もプロになれるよ!」というもので、思わず「私はプロの脚本家です」とカウンターパンチをしてしまいました。そこで怯んだおじさんはもごもごしながら「いやぁ僕も実は脚本を書いていてね」とかなんとか言って、その後も何ひとつ役に立たないアドバイスをしてくるので「買わないんですか」と聞いてみたら「他に見たいところがあるから」とすごすご去っていきました。おじさん、なにひとつ買い物した様子がなかったな……。入場料を払って女性とお話ししたいだけの、やはりギャラリーによく現れるタイプの厄介おじさんだ……。文学フリマにもいるのか……。愕然。

#文学フリマで買った本

これらの本をお迎えしました!
30分程度しかまわれず、アルファベット列に関しては人酔いしてしまい、歌舞伎の本を買うのとエダミリさんのブースに挨拶に行っただけで退散してしまった……。無念。「#文学フリマで買った本」のタグを巡回するのがここ数日の趣味です。もはや「私の本があるかな」なんて時期はとうに過ぎ、「こんなにも魅力的な本がまだまだあの場所にはあるんだ」という「次回のお買い物への参考」にさせてもらっています。ずーっと見ているので、秒でいいねがついて怖がらせている気がします。ごめんなさい。
感想についてはぼちぼちこのツリーに書いていくことにします。

おわりに

次回の「文学フリマ東京40」にも出店申し込み済です。が、場所が東京ビッグサイトになった今、もう一人で回すのが無理かもしれない……!!と危機感を覚えています。次回も椅子を追加して、売り子さんを誰かに頼まないといけないかも……。
出店者としてのコツとかは掴めてきたので、今後初参加の人のためになにか記事を書きたいなとも思っています。

そしてもくろみ中なのが、アンソロジーを出すこと!そして、スタンプラリー企画をすること!です!
それについては今週中を目処にもう一個noteを書こうと思っております。
初の試みなのでドキドキですが、どうしてもやってみたい!

関わってくださった方々、スペースまで来てくださった方々、SNSで気にかけてくださった方々、そして運営の皆さま、すべてに感謝しております。
今回も楽しい時間をありがとうございました。
次も楽しみにしています!

ほな!


追記:通販開始しました


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