ブカレスト留学 Week14-王宮都市トリノ、水の都ヴェネツィア
イタリア北部の都市、トリノとヴェネツィアに、それぞれ旅行に行ってきました。街並みの違いをお楽しみください。
サヴォイア家の王宮都市トリノ
トリノは、後にイタリア全土を統一するサヴォイア公国の都が置かれ、大手自動車メーカーFIATの本拠地でもあるイタリアの工業都市です。
碁盤の目のように都市が区画され、王家の王宮群は世界遺産に指定されています。
エレガントに区画された街並みにはバロック建築が並んでいます。
チョコレートの街
フランスとの国境に近いこの街は、チョコレートの街としても知られています。
イタリアのホットチョコレートは、甘さは控えめで濃厚なカカオの風味が強く、もったりとしたテクスチャのためスプーンですくいながらいただきます。
数日後に家で作ってみたところ、本物のチョコレートとカカオの両方を使用し、もったりとしたテクスチャのためにコーンスターチを加えることが、イタリアのホットチョコレートの秘訣のようです。
トリノの有名なチョコレートはジャンドゥーヤオットです。ヘーゼルナッツのナッツペーストであるジャンドゥーヤを使用し、伝統的には金や銀の包み紙に包まれた三角柱状の柔らかいチョコレートです。
トリノは西洋風の近代的な街並みに、川や丘の自然が調和する美しい街でした。
水の都、ヴェネツィア
駅を出た瞬間に美しさに息をのんだヴェネツィア、運河が縦横に走り、入り組んだ街並みは迷路のようでした。
到着した朝8時は人通りは少なく、地元民がボートで行き来をしていたのですが、お昼近くなると観光客で道がごった返していました。
ヴェネツィアはどこも観光客価格なので、貧乏旅の私たちはサンドイッチを持参しゴンドラにも乗らず、ひたすらに足を酷使して街並みを楽しみました。早起きのせいもあって日が暮れるころにはへろへろで、人混みを抜け出す横道と、座ることのできる教会を探していました。
中心地を少し離れるといっぺんしてあたりが静かになり、立ち並ぶ建物の一室からラジオを聴きながらお皿洗いをする生活音が漏れ聞こえてきたり、洗濯物を取り込む様子が見えたり(向かいの建物にロープを渡して洗濯物を干す風景、憧れでした)、買い物帰りのマダムたちの井戸端会議に遭遇したりして、地元民の生活圏におじゃまさせてもらっているんだなという気持ちになりました。
ヴェネツィアの入り組んだ街並みはどこを切り取っても構図がよく、無性に絵を描きたくなる街でした。
イタリアにいる間に訪れてよかったと思える都市でした。次回はボローニャの様子をお届けします。今回もお読みいただきありがとうございます!