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ブカレスト留学番外編-イタリアでのクリスマス

 クリスマスとニューイヤーは、ブカレスト大学で一番仲良くしているイタリア北部出身の友だちにお家におじゃまさせていただいています。イタリアのクリスマスの様子をお届けします🎄


イタリア北部の山あいの街

 友だちのお家はイタリア北部のBiellaという街の近くにあります。

趣のある細道

 Biellaは、中世の街並みが残され城壁に囲まれた丘の上部と、現代的なお店が並ぶ丘の麓があり、歩行者はケーブルカーで行き来することもできます。

アーチのある建物
中世の門

 中世の建物が残されている地区を歩いていると、中世文学の登場人物になったかのような気持ちになります。

クリスマスイブのスキー

 クリスマスイブには友だちの兄弟と一緒にアルプスにスキーに連れて行っていただきました。友だちの家族はスキー一家で、スキーで山を登ることもあるそうです。

Chamoisスキー場の麓の村
リフトを降りた後の絶景

 私の家族はアクティブにスポーツをするアウトドア派ではなかったので、スキーに行くときは友だち家族と一緒のことがほとんどで、毎年必ずスキーに行く、というわけでもありませんでした。
 友だち姉妹のコーチングの下、今まで「ハ」の字でしかしてこなかったスキーを徹底的にパラレルターンに矯正してもらいました。足への負担が少なくて、転んだときも足が平行でより安全そうで、より勢いよく滑れてとっても楽しいです。もうパラレルターンしかしません。精進します。

アルプスの山々
スキー場までのロープウェーから見える崖

 日も暮れてさあ帰ろうというときに、勢いよく閉められたトランクのドアの間に車の鍵が挟まってしまい、外からも中からもドアが開かなくなって車内に閉じ込められイブにレッカー車を覚悟しましたが、30分ほどの格闘の後、無事に鍵を引っ張り出してことなきを得たので、クリスマスイブディナーの笑い話になりました。

イタリアでのおうちごはん

 クリスマスイブにはディナーをして、クリスマス当日のお昼は親戚で集まって豪華にランチをするのがイタリアのしきたりのようです。

テーブルセットが美しいクリスマスランチ

 サーモンの入ったパイに始まり、チーズやオリーブ・アンチョビのペースト、バーニャカウダ、アニョロッティという中に詰め物がされている正方形のパスタ、レンズ豆を食べれば食べるほどお金持ちになれるというレンズ豆とサラミの煮込みなど、コースのように食事をして、こんなに準備をしてすごいなぁと思いました。

奥にパネトーネ、手前に親戚の方が持ってきてくださったタルト

 そして食事の後にはクリスマス近辺は毎日目にするパネトーネをいただきます。見た目は丸いパンのようなパウンドケーキのような形をしていて、下の写真のように切り分けて食べます。

別日のパネトーネの写真

 バターをたっぷり使用した甘めの柔らかい生地にドラーフルーツが入っています。クリスマスのもう1つの定番にパンドーロという、パネトーネによく似ているものの中には何も入っておらず周りに粉砂糖を振りかけるデザートがあり、たけのこの山・きのこの里ならぬ、パネトーネ・パンドーロ論争があるのですが、私は完全にパネトーネ派でした。

 デザートの後はイタリアのリキュールを色々試させていただき、スコーパというカードゲームを教えてもらいつつ遊びました。イタリアのクリスマスは日本のお正月のようです。

家の近くの山からの風景、奥に見える山はMonviso


 イタリアのお家にお邪魔させてもらっていて、なるほどー、と思うことがたくさんあります。

 靴は室内では履き心地のよいサンダルに履き替えてシャワーはそれぞれ気が向いたときに好きな時間に入ります。

 朝はモカという特別な器具で作る濃いコーヒーと一緒に甘いものを各自で食べること(濃いコーヒーが大好きなのでモカが大好きです、私も朝は甘いものを食べて育ったので親しみを感じます)、お昼は家族でパスタを食べること(パスタそのものの味がこんなに美味しいのかとびっくりします)、お水は炭酸水を飲むこと、チーズは各自ナイフで切りつつときにはジャムをつけて食べること、食べ終わりはパンでお皿を拭って綺麗にすること、食後は柑橘類を食べること、などなど、聞いたことはあったことも全く知らなかったこともたくさんあります。

あまりにも美味しくておかわりをしたリゾット

 この地方はお米が有名らしく、リゾットはカルナローリという特別なお米で作るそうです。もち麦のようなもちもちした食感のお米で、お米自体は淡白な味をしているのでリゾットのソースによく合います。しっかり味が染み込んでいて、でもお米の粒が立っていて、おいしさに感動しました。以前リゾットを作ろうとしてうまくいかなかった理由がわかりました。


 お家におじゃまさせていただいてありがとうという気持ちでいっぱいです。もう少しお世話になります。ここまでお読みいただきありがとうございます。次回もイタリアからのお届けになるのでぜひお楽しみに。

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