私は子供を愛してる演技をしてるだけの毒親である
私は貶されて育った毒親。
自分のことが大嫌いな割に、自分のことしか考えていない。
娘は頭は悪くないけど、控えめで繊細。
意地悪をしたり嘘をついたりすることはない。
1人で運動をするのは嫌いじゃないけど、人が見ていると途端にやりたがらなくなる。
真面目で几帳面で正義感があってちょっと見栄っ張り。
友達は穏やかな子たちが少し。
外ではあまり喋らないので、先生に忘れ去られているようなタイプ。
娘に、私は毎日「大好き」「可愛い」「いいじゃん」「素敵」「大丈夫」「なるほどね〜」「うんうん」
をbotのように繰り返している。
毒親にならないぞ!と決心してからというもの、育児書を参考にしてきた。
”子どもが何かを達成した時に褒めるのではなく、普段の声かけが重要。”
なるほど。
それで、娘が帰ってきた時、暇な時、お風呂上がり、寝る前に上記の単語を繰り返している。
そこに感情があるかと言われると、ないかもしれない。
親戚やママたちに愛想よくしてるのと似た精神状態というか。
笑顔で明るくしているけど、内心疲れているというか。
でもこれは親の務めだと思っている。
子供のことは可愛いと思う。
赤ちゃんの頃から育てにくいところはあったけど、最近は随分と楽になってきた。
良い人生を歩んでほしいと思う。
けど、子供の全てを認めて愛するということがよく分からないのだ。
自分の感情もよく分からない。
なんかいい歳して中二病みたいで恥ずかしいけど、どうしようもない。
騒げば面倒臭いし、接していてイライラする時もある。
口に出さないように、なるべく態度にも出さないように気を付けているけど疲れてしまう。
あんまり本音で接していないということだ。
いい母親botをやっていると、ふと自分の心はどこにあるのだろうと思う時がある。
それはもうどこにもないのだ。
義母は愛情に溢れた人で、心から息子たちを愛している。
いつでもいつまでもうちの子供達が一番だと思っていると言っていた。
私はその言葉をコピーして娘に向ける。
いつでもいつまでもあなたが一番だ、と。
一番だろうか?あれもできないしこれもできない。
いやいや、できるできないじゃなくて存在が一番なんだ。そうだ、存在が。
毒親の連鎖を止めるのは大変なことだ。
私の代では、こんな調子だから止められないかもしれない。
娘がいつか私を捨てて、自分自身を、これから出会うかもしれないパートナーや子どもたちを愛せるようになればいいと思う。
それが今の私のたった一つの願いだ。
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