成り行き的に地上波テレビなし育児になった

引っ越しに伴って地上波デジタル放送を受信するためには、アンテナの設置工事が必要になった。
その見積もり金額、5万円。

5万円かぁ…。
ちょっといいギターが買えそうだなぁ。
おしゃれっぽい照明も買いたいんだよなぁ。


その頃ちょうど古いテレビが壊れてしまい、AndroidTV(チューナーレスにする勇気がなくて地上波も見れるやつ)に買い替えたところだった。

何となくでかいテレビが富の象徴(?)みたいな時代があったと思う。今もそうかな。
置ける最大サイズを置くべきであるみたいな。


うちにそんなスペースはないので売れ筋のサイズより小さめのテレビにした。
それでも6万円近くした。

うーん。
地上波を見るためにもう5万円かぁ。

そういうわけで、アンテナ工事はしていない。
つまり2年ぐらい地上波を見ないで過ごしている。
カーナビにワンセグが付いてるらしいのでNHKは仕方なく入っている。
まじで無駄である。

どうしても見たい番組は見逃し配信を最初は見ていたけど、だんだんCMのごちゃごちゃ感が気になって見なくなった。
地上波を見れたら見れたで便利かなとは思うけど、映らなければそれに慣れるものである。

娘にはアマプラでアニメを見せることにした。
Eテレがないのは惜しいけど、プリキュアとかおさるのジョージとかドラえもんとか基本的なものは網羅できている。


最初は狭いリビングにテレビを置いていたけど、起きたらテレビ、BGMにテレビという習慣がなくなって消す時間が増えたので隣の部屋に移動した。

リビングが圧倒的に広くなったので空いたスペースに電子ピアノを置いた。
隣の部屋にドンとテレビがあるのを見ると、もっと小さいチューナーレステレビでも良かったかなぁと思う。

地上波と違ってアマプラとかの配信系の番組は選んで視聴しなきゃいけないので、娘も垂れ流し的に点けることはなくなった。

観たいアニメを何話か見たら消す、というスタイルに落ち着き、そのアニメもいつしか1週間のうち2日見るぐらいの頻度になった。
テレビを全く点けない日の方が多い。
今の所、お友達とテレビの話をすることはあまりないらしい。

テレビという習慣が消えてから、外に遊びに行ったりピアノを弾いたりする時間が増えた。

地上波を見なくなって、我が家的にはいいことしかなかった。

実家では今でも起きたらテレビ、帰宅したらテレビ、寝る直前までテレビ。
こういう生活をするまではそれが当たり前だと思っていた。
流される映像を何となく受け取り続けることが習慣として染み付いていた。

テレビの内容云々ではなく、この受動的な習慣というのがあまり良くなかったのかなと思う。


観たいものを自分で選んで、観たい時に観るというのは能動的で満足感がある。

アンテナをどうしても付けたくなったら付けようと思ってズルズルきたけど、もうこのまま付けなくてもいいかもしれない。

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