若者だから戦争体験を聞きに行った話。
https://twitter.com/heiwakinen/status/1063959042224095232?s=21
今日、平和祈念展示資料館というところに、フランス、ドイツ、ちょっとソ連、そして満州と渡って引き揚げてきた福岡澄子さんのお話を聞きに行ってきた。
場所は、新宿住友ビル。三井住友ビルと間違えて遅刻すれすれで入った。
いるのは老人ばかり。稀に30代ちっくな人もいたけど、若いぜ!って風貌なのはわたしだけ。めちゃくちゃに浮いていた。
お話会が始まると、いかにも育ちの良さそうな白髪のおばあさんが登壇。彼女が福岡澄子さん。首元にしてたべっ甲っぽいブローチと、厚手のコーデュロイっぽい茶のスーツが素敵。
(写真は別の日の。平和祈念展示資料館のツイートから)
話は基本的に、どんな風に土地土地を渡ったかを時系列で語るスタイルだった。
たぶんすごく大変な状況だったろうに、笑顔で話していたり、福岡さんがたまたま恵まれていたり、子供過ぎて覚えていないせいか、始終軽めのトーンだった。
そんななか現れた、自称90歳?の北朝鮮からの引き揚げ者のばあさん。遅れてきたにも関わらず夫婦で最前列に座り、私語しまくり。
聴衆者なのに、めちゃくちゃ自分語り入る。まじかよ。
ちょいちょい福岡さんに話しかけるので、脱線の連続で、堪りかねた職員がぶった切って福岡さんに話を振る始末。。
わたしは、「わかった! 後日時間を設けるから! 今はあなたじゃないから!」と心の中で叫んでいた。。
終わってみて、やや呆気なく終わってしまったなぁという感想でした。
リアリティなく、ただ福岡さんが行った道のりを辿った感じ。出てくる写真もほとんどが華やかな写真だったし、福岡さんが哀れな格好と言ってたのも、今の貧乏家庭の方が余程ひどいぜ?って服装だった。
福岡さんは見たものを隠してる、話しきれてないだろうなぁと思った。端々に出てくるエピソードからも、現実はそんなもんじゃなかったことも伺えたし。
今回のは福岡さん前編といった感じだった。
あと、参加者を見ても、この会って意味あるのかなぁと思った。
戦争体験を話す理由って、戦争を知らない人々にその体験を聞かせて、戦争の恐ろしさや残酷さを教えるということだと思うんですよ。そうして、もう二度と戦争をしてはいけない、と心に誓う、っていう。なのに、いるのは老人ばかり。
たぶん70代、80代が沢山いて、そのせいで福岡さんも昔の有名人を「お年的に皆さんもご存知かと思いますが」って前振りして話す。福沢諭吉の息子とか、有名なバイオリニストとか……誰?!
老人が老人に戦争体験を話して何になるんだ!そう思った。
すごく虚しい会。思い出慰め会。何これ。
全家庭ではないと思うけど、我が家はおばあちゃんおじいちゃんがかなり歳行ってからお父さんを生んだので、戦争の時結構いい歳だった。30代とかかな。二人とも大正生まれだし。
だから、少しずつ話は聞いてた。
けど、お母さんが戦争の話嫌いで、いつもいつも話を反らしたり、テレビでやってたらチャンネル変えたりしてた。
もし他の家庭でもそうなら、戦争興味あると右翼みたいなイメージって、親世代のせいなのかなって気がしてくる。
ないですか?そういうの。だから、学校の授業以外で戦争体験を聞いたの、たぶん初めてだった。プライベートで聞くなんて、みんなありえないと思ってるはず。
それがすごく嫌だなぁと思った。
戦争体験を話す人って、みんな若者のためにって言うけど、実際に聞いてるのは老人。戦争を知ってる世代。
いやぁ、意味ない!
なんかもっとフランク?に話を聞けたらいいのに。この世界の片隅に見るくらいの気軽さで聞けたらいいのになぁって、それが最終的な感想です。
また、聞きに行こう。
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恐ろしく字の汚いわたしのメモ。