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イグジットインタビューとマーケティングインタビュー(2/3)

こんにちは、AME&です。
本日は退職時面談・イグジットインタビューについてマーケティングインタビューから学べることがいろいろありそう、と思ったのでアウトプットしていきます。シリーズものにしていまして、第一回は以下から読んでみてください。

おさらいですが、マーケティングインタビューの知見から私が感じた退職時面談・イグジットインタビューにも共通する重要なポイントを3つほどご紹介したいと思います。

  1. 定性データを扱う意義

  2. 言語化の支援

  3. インタビュワーの心構え


今回は「2. 言語化の支援」です!

思いは伝えたい、自分をわかってほしい、しかし、それをそのままストレートに言葉にしたくはないのが人間だ、とインタビューをしていて感じる
(中略)
マーケティング・リサーチの現場では、「なぜそれを買ったのか」を聞くことによって対象製品の優位性や強みを理解しようとする。しかし、ユーザーにしてみれば常に自己分析して理由を意識化しているわけではないので、「なぜ、この車を買ったか」とストレートに聞かれた場合には戸惑うだろう。そして、思いつくままにいくつかの理由を挙げる。たとえば、車の大きさ、車の中が広い、スタイリングが好き、などのように。しかし、それを聞くだけで終わってしまっては「そのなかで何が決定要因になったのか」、「なぜ同じ大きさで同じ広さの他社の車ではだめだったのか」はわからない。

上野 啓子. マーケティング・インタビュー問題解決のヒントを「聞き出す」技術

退職時面談においても、離職要因、会社の課題を特定していきますが、いきなり「なんでやめるの?」と問われても退職者の意思決定は過去のこと、さらには様々な理由が複合的に絡み合っていること、などから客観的かつクリアに自身の退職理由を捉えきれている状態ではないと考えるのが妥当です。

・本音を語れない要因①見栄をはる人は初対面の人や見知らぬ人の前では自分を飾ろうとする。等身大の自分よりも少し見栄をはったり大きく見せようとする。
・本音を語れない要因②社会的役割に縛られる人は立場・社会的役割によって、本音を言うと周りの人に誤解を受けると思うと本音では語らない。波紋を呼ぶような発言は抑制し、社会的な衝突を避けようとする。
・本音を語れない要因③暗黙知人は必ずしも言葉を媒介とせずに物事を認知したり理解することがある。

上野 啓子. マーケティング・インタビュー問題解決のヒントを「聞き出す」技術


また著者は本音を語れない要因を3つほどあげていますが、このようなポイントでも特に②を意識しながら言語化をサポートしてあげることが、退職時面談(イグジットインタビュー)では求められると考えています。
このような課題には、状況を限定した質問をしたり、役割演技法を活用することも一手と記載があります。
またそもそも自己分析や振り返りが面談の場でできるような設問の工夫も必要になってきます。

まとめ

今回は2つ目の言語化の支援というポイントを見ていきました。

インタビューは難しいと同時に第一回の記事でも記載しましたが、様々な課題解決に使える手段でもありますので、ぜひスキルアップしていきたいですね!

インタビューのメリットを体系的かつ実践的に語られている本として、マーケティングインタビューはすごく良い事例だと思うので、人事の方でもマネージャーの方でもご興味あれば手に取ってみてくださいませ!

次回もお楽しみに〜



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