令和4年雇用動向調査結果を読む#2

前回に引き続き令和4年雇用動向調査を見ていきましょう。
今回は産業別です。

令和4年(2022年)の1年間で入職者が最も多かったのは、宿泊業、飲食サービス業で1,682.8千人とのことです。
前年比でみても、宿泊業、飲食サービス業の入職者数は大きく伸びています。
ひとつの区切りとしてコロナを脱したのは2023年5月ではありますが、2022年においてもコロナ禍からの復調を感じることができます。
次いで、卸売業、小売業で、その次は医療、福祉となります。
出口側(離職)を見てみると、最も多かったのは卸売業、小売業、次いで宿泊業、飲食サービス業、医療、福祉です。

(余談)
本旨とは関係ないのですが、産業別にある「複合サービス業」とは何のことでしょうか?
これは「信用事業,保険事業又は共済事業と併せて複数の大分類にわたる各種のサービスを提供する事業所であって,法的に事業の種類や範囲が決められている郵便局,農業協同組合等が分類される。」と定義されています。
読んだままですが、だいたい郵便局と農協ですね。
入職率7%、離職率11%と意外と人材流出しているのも意外です。
(閑話休題)

細かく見ていけば産業ごとの特色もありますが、大きな観点では、宿泊業、飲食サービス業は回復を見せている一方で、産業別の離職率も26.8%と最も高く、入職を促しながら離職をどう止めるのかが、今後のカギとなりそうです。


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