冬はつとめて。差し色は赤でー服も人生も、ふたたびときめく魔法
あの捨てた服、やっぱり着たかったかも…そう思うことが何回かあった。ときめかないと思っていたけど、うっすらときめいていたのだ。
ものを捨てる基準に、ときめくかときめかないかの判断だけだと難しい。これは、こんまりさんの本を読んだ感想。ときめきは心の中のことなので、目に見えない分、不安定要素が大きい。特に服に関してはそう。服が大好きだから。
いつも、服を買う時は慎重に、じっくり考える。まず、第一印象でときめくかどうか。そして、ここを結構重要視しているのだが、服が私を呼んでいる感じがするか。
また、手持ちの服と3つ以上合わせられるか・素材の配合・形・大きさ・洗濯機で洗えるか・洗濯機の中でかさばらないか・乾きやすいか・肌に当たった時チクチクしないか・何年着てもくたくたになりそうにないか・値段は予算内に収まっているか。自分の中での基準は、最初から結構厳しい。
ときめかなくなったら捨てればいいやと言う発想は、大量消費につながるのではないか、と逆に思ってしまう。もう一度見直すことによって、ものを大事にすることもできる。それは、ものに対する執着というより、愛情だ。
で、よくやるのが、ボタンを付け替えること。アンティークやヴィンテージのボタン、百均で買ってきたボタンを組み合わせて付け替える。こうすると、ボタンの色が差し色となって、服全体の印象がかなり変わる。
冬は赤色がいい。赤色はまず、見るだけで暖かい。ボタンだとさりげない差し色ともなる。さらに、くすんだ肌色(わたしだけ)を明るく引き立ててくれたり、鬱々となりがちな寒い日に、元気を注入してくれたりする色。
手持ちのフリースのボタンを赤色に変えたら、みるみるときめきが増していった。これを着て、冬の寒い朝、颯爽とゴミ出しに行こうではないか!
ちょっと手を加えれば、何度も手に取り着てみたくなる、ときめきの服に変わる。服は何度でも生まれ変われると思っている。要は、使う側の気持ち次第だ。
他にも、リバティやソレイアード柄の布で破れた部分を補修したり、布と違う色の糸で繕ったりしても楽しく仕上がる。
手を入れた洋服たちを眺めて、今日もうっとり、ときめいている。これを着て、どこに出かけようか?誰と会おうか?ワクワクしてくる。人生も輝いてくる気がする。𝑳𝒂 𝒑𝒆𝒕𝒊𝒕𝒆 𝒆𝒙𝒄𝒊𝒕𝒂𝒕𝒊𝒐𝒏 あれ!