空は繋がっている
「たすけて」
と言う言葉が
闇に溶ける
闇に溶けるならまだ良い
目の前の板に
びしゃっと潰れて
垂れ落ちる
びしゃっと潰れるならまだ良い
こんっとぶつかって
どこかへ転がって行く
どこかへ行くならまだ良い
跳ね返って
私の足元に帰ってくる
そして見上げてる
私を見て
ただ私だけを見て
自己解決だけの世界
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空は隔たりなど創っていない
投げた言葉を無闇に還したりしない
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生きられないほどじゃない
切迫しているわけでもない
でもふと咳が出る様に
「たすけて」と言いたくなった
でも言葉の行き場は無かった
涙の出口も無かった