発見から商品化までの道のり~あの時の感動が忘れられず突進しちゃった話~
2021年4月つくし摘みが人生の転機になるとは
当時会社員だった私。建設会社で事務員として安定したお給料をいただいて働いていました。
大阪のお友達から「つくしのお浸しを食べたい方がいるからつくしを摘んで送ってあげて欲しい」と依頼がありました。
つくしを摘んだことがなかった私はビニール袋片手に山に出かけました。
斜面一面に広がるつくしを1本づつ手摘みし始めました。
夢中になって摘みとっていたら手の甲が緑の粉だらけに・・・・
つくしの先端の胞子が摘みとりの時こぼれ落ちて手の甲が緑色になっていた。「きたない」慌てて水で洗い流しました。
なんだ!!すごい手の甲がツルツル この感触すごい!!
初めて体験するツルツルさ。手の甲の肌のキメがさっきと全然違ってる。
きたないって思って手を洗ったくせにもう一度体験したくてわざとつくしを振り胞子を手にふりかけて何度も何度もツルツルになる肌を確かめた!!
発見が嬉しくて45歳のおばさんが繰り返す様子は山の中で誰にも見られてなかったはず。今思い出すと少し恥ずかしい・・・
これは魔法の粉だ!これを何か製品化してみたい
急いで自宅に戻り胞子をビニール袋に集めてティールームをしている同級生に興奮して胞子のすごさを話に行った。
絶対同級生も「すごいね」って言ってくれると思っていた。
すでに起業して柏崎の駅前でティールームをしていた彼女はこう言った。
「まなちゃん、胞子のすごさはわかったよ。でもお客様に使っていただくものを作るのだったら安全性はどうなの?胞子ってカビみたいな呼び方だけど大丈夫なの?」とアドバイスしてくれた。
あきらめたくなかった
私の面倒くさがりな性格から他の事だったらあきらめていたはず。
でもあの時の感動を沢山の人に知ってもらいたいと頭の中はそのことだけでいっぱいだったのでどうしたらいいかずっと考えていた。石鹸に練りこんだらどうかなとひらめいたが問い合わせしても実績もない会社員の私の声に耳を傾けてくれる会社はなかった。
手作りでオリジナル石鹸をつくっている社長さんとの出会い
実績もなくはじめてつくしの胞子で石鹸を作りたいと電話でお問い合わせをする中で「面白そうですね。ダメもとで一度試作品をつくってみましょうか」という社長さんが現れた。
声が裏返るほどうれしかった。ダメもとでも私もこの試作に人生かけてみようと思った。
そういうときだけ行動が早い私は勤めていた会社に退職届を出し起業する決意をした。
人生をかけた(笑)試作石鹸到着
待ちに待った試作石鹸が到着して家族やお友達に配ってみんなで使った。
思った通りあのひらめきはやっぱり間違えていなかった。
特に父親は肌が光るほどツルツルになった。
そのまま突っ走りたかった矢先
1㌔級の卵巣嚢腫がみつかり緊急手術と入院となりおあずけ
成分分析とモニター調査
退院しても傷が痛みなかなか思うように動けなかったが
国の持続化補助金に応募していた
「安全性の調査と成分分析をしてアンチエイジング効果がある
つくし石鹸を作りたい」
が採択されてプロジェクトが進んでいった。
安全性も問題なく
アンチエイジング効果が期待できるビタミンEも豊富なことがわかり
無事つくし石鹸を製品化することができ50人のモニター調査も実施できた。3週間使っていただいた結果も75%の方にアンチエイジング効果(リフトアップ・ハリ・シワ・シミ・ほうれい線)どれかに効果があったと回答していただき無事2022年10月に発売開始となる
Ambition | 安心・安全・やさしさを新潟より心を込めて (ambition0615.com)
あの感動が忘れられず会社を辞めて起業
学生時代は田舎に住んでいることを恥ずかしく思ったり隠したいと思っていた私が今
2021年4月のたった1回の忘れられない感動・ドキドキ・ひらめきから
田舎に住んでいることだけを武器に起業してなんとか3期を終えました。
つくし石鹸 虎ノ門ヒルズへ
そして今月25.26日に全国デビューすることになりました。
まさかこんなうれしい日が来るなんて自分でもびっくりです。
中小機構さんのヒットをねらえ!2024
に全国の120社に選んでいただきオンライン商談会に出品
させていただきます。
何が言いたかったかというと
田舎に住んでいても
45歳(起業当時)のおばちゃんでも
やりたいことを
あきらめないで突き進めば
良い製品を作りたいと信念を持ちつづければ
評価していただけるということです。
これからも田舎から安心・安全を心を込めてお届けしていくつもりです。
辰年 年女48歳 今年も突き進みます。