精神科の隔離病棟に入院中になぜ僕は一万回腹筋をしたのか
こんにちは、あまたつです!
今回は「私だけかも知れないレアな体験」というお題のコンテストのために書いてみたいと思います。
お題を目にして思い浮かんだのは精神科の隔離病棟での体験でした。
僕は統合失調症を入院中に発症し幻聴などの症状に苦しんでいました。さらに妄想が強くなり自分はキリストの生まれ変わりで病棟の職員は中国軍のスパイだと思いこんでいました。
症状が重かったため保護室という名の独房のような部屋に入れられました。
僕の幻聴は特殊で脳内にテレパシーに来るため音で聞こえません。
気分を抑えるために歌って誤魔化していました。しかし幻聴で「布団に横になって安静にしてるんだよ」とテレパシーが来て安静にしてました。
ここまでは統合失調症の人なら体験しそうですが、ここからがレアな体験になります。
安静にしてしばらく経つと看護師さんから幻聴ではなく、「腹筋一万回やったら瞬間移動の仕方を教えてあげるよ」と言われ、保護室から早く出たかった僕は腹筋を始めます。
ひたすら腹筋をしていましたがお腹は痛くなるし腰も痛いなど地獄のような体験でした。しかし一万回やれば保護室から出られる気がしたので続けていました。
腹筋をやめると幻聴で美輪明宏さんからメッセージで「あなたがちゃんとやれるか見ておきますからね」と来て恐ろしかったのを覚えています笑
千回ずつやれたら正の字を一つマークしてやっていました。
気付いたことがあって腹筋しているときは幻聴が来なくなるというものでした。腹筋をやっていて良かったなと感じた瞬間でした。
ご飯を食べてる時以外は基本腹筋していました。一万回やり終えてから少しずつ保護室から出られるようになりました
腹筋の指示は何を意味していたのか分かりません。指示を聞いてちゃんと理性を保ち腹筋することが目的なのかもしれません。
保護室に入っていた時は人生で一番辛い時間でした。誰とも楽しく会話のキャッチボールができませんでした。
ただ腹筋を一万回やれば出られるかもしれないという希望だけがありました。
日常で生きていたら保護室という名の独房で腹筋をやることはないかと思います。二度と同じ経験はしたくないですが、あのときの自分には必要だったのかも知れません。
仕事でも思いますが嫌な仕事を振られ、なんで自分がこれをやらないといけないか悩むことがあります。
その時に腹筋をしていたことを思い出します。理不尽なことでもあれよりは良いなと思えるようになりました。
以上で終わります
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