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まあお訳古今集 恋はいちごを添えて陸

陸は六の大字ですよ、決して変換ミスではありません!
皆さんこんにちは。自称作家の あまおう まあお です!

また古今集が溜まっているので記事にしとかないとですね。恋歌だけ訳してってんですけど、これがまだまだあるんですよね。
執筆期のみの活動なので、たぶん数年はストックあるんだろうな、という感じですね。

というわけで、つべこべ言わずにどんどん紹介するよ!

恋歌一
はやき瀬にみるめおひせば 我が袖の涙の河にうゑましものを

みるめ(海藻)は激流の川に育つものだろうか。ならば僕の袖なんかちょうどいいと思うんだけど、あいにく、見る目はない、といったところです。
#いちご訳

「みるめ」の掛詞なんですが、少々理屈っぽいですね。
川に海藻は育たないだろ、という歌なんですが、涙の河は塩分含んでそう、というあたりもなんか不思議な感じです。
ジョークとしても、なんかこう……モテなそう?
#なぜなのか #憶測 #とりあえず返歌はスルーします #ただの趣味です

恋歌一
おきへにも寄らぬ玉藻の浪のうへに乱れてのみや恋ひわたりなん

あれは玉藻か。かわいそうに、沖にも浜辺にも寄りつけずにただ浪に遊ばれて乱れるばかり。いっそ僕にもとどめを刺していただけませんか。
#いちご訳

美しいお手前で……!
玉藻は「藻」の美称ということなんですが、それだけでなく「玉」がころころと転がる様子を浪の上で翻弄される様子に見立てているのでしょうか。
これは非常に整ったお歌ですね! 技ありっ!
#これは返歌くるやろ #頼む来てくれ #はっきりしてください #玉砕覚悟

恋歌一
あしがものさわぐ入江の白浪の 知らずや 人をかく恋ひんとは

知っているか、お前が好きだ。
#いちご訳  (さすがに解説続)

訳を放棄したわけではないんです。
これは「しだり尾のながながし」系の歌で「知らずや」を言いたくて白浪で遊ぶ鴨を言っているので、こうなりました。
知らずや、には「分かっているのか俺はこうまで人を好きになったことなどないんだぞ、お前がいないなら人生はない」程度の意味はあると思います。

恋歌一
人しれぬ思ひをつねにするがなる富士の山こそ わが身なりけれ

人知れず燃え続ける火のような思いをするが、「駿河」の富士の山のような僕であります。
#いちご訳

ああ、はい。
駿河といえば富士山ということで、富士山に燃えるイメージがあるそうです。噴火したんですかね? 竹取物語もあれ、富士山から煙出ますよね確か。
調べてみたらほんとによく噴火してますねこの山。あー……これそろそろキますね。逃げよう!
#これはヤバい #直近は宝永大噴火

恋歌一
とぶ鳥のこゑもきこえぬ奥山の ふかき心を人は知らなん

あなたには分かってほしい。深すぎて鳥さえ鳴かぬ奥山のようなこの僕のこころを。
#いちご訳

あなたの~あいし~た~人の名前は~~♪
また古い歌ですが古今集よりかは新しいはずです。因幡晃さんで「わかって下さい」。
ひとの心は今も昔も変わらないということですね。
いい歌は永久に残り続けてほしいものです。
#名曲 #古典 #いやほんと名曲だから #必聴

恋歌一
逢坂のゆふつけどりも わがごとく人や恋しき ねのみなくらむ

逢坂の木綿付鳥が天を衝くように鳴いている。僕じゃあるまいし、逢坂の名とは違って恋しいひとに逢えないでいるというの。
#いちご訳

逢坂のゆふつけ鳥って何ですの? ちょいちょい出てきて、調べると何か陰陽道の儀式だということなんですが、鶏に布だか紐だかつけてるみたいですね。……闘鶏みたいなこと?
なんで恋歌に出てくるのか、ちょっとよく分かりませんでした。
#誰かご存知の方 #どんな儀式や #世乱れの祓え #なぜ鶏

恋歌一 
逢坂の関にながるゝ岩清水 いはで心に思ひこそすれ

君に「逢」いたし「逢坂」の清水流るや「いわ」清水
秘めた心は「いわ」ずして君の心の関も超えたい

#いちご訳

最近万葉集やってますからね。長いのも作ってみました。
都々逸っぽいですかねwwwwww
まあでも個人的には忍ぶ系の恋は好きじゃないですね。
言っちまえよー? 意外とあるかもよ? ほら、言いなさいって。当たって砕けろ漢だろ!!
#奥ゆかしさ #欧米か #女々しくて #つらいよー #万葉集が激怒

恋歌一
うき草のうへはしげれるふちなれや ふかき心を知る人のなき

この川は本当は深いのよ。浮草が覆っているから見えていないだけなの。ねえ、私の心も見てみます?
#いちご訳

浮草が我が身ではなく、淵が我が身という、ちょっとひねった歌。
変化球投手は基本好きです。もうちょっと技巧的だとなおよいのですが、そのへんは好みでしょうね。
気になるので返歌はしたいところです。

#もう一首送ってみようか #興味ある #インテリレーダー #健闘を祈る

恋歌一
打ちわびてよばはんこゑに山彦のこたへぬ山は あらじとぞ思ふ

つらいなあ、つらいなあ、つらいなあ。繰り返す嘆きに山彦が返って来ない山なんて、僕は聞いたことがありませんから!
#いちご訳

よばふ=呼ばふ、に繰り返す意味が入っていて、それが山彦とつながっていると言いたいのでしょう。夜這ふと言いたいのかどうかは不明。
「つれもなき人を恋ふとて山彦のこたへするまで嘆きつるかな」こっちの方が私的には圧勝。
#今日冷たいね #好みの問題 #暑苦しいんだもん #必死過ぎ

恋歌一
心がへするものにもが 片恋はくるしきものと 人に知らせむ

片思いの辛さ、あなたに思い知らせてしまいたい。あなたと私、こころを入れ替えてみたいものだわ。
#いちご訳

俺がお前でお前が俺で? こういうの、昔っからあるんですね。意外と私はこれ系の願望はないと思います。
知らない方がいいことも、世の中にはあるやろうしな。
あと個人的には「するものにもが」のあたりが野暮ったく感じますがネイティヴ古語使いでないのでよく分かりません。
#滑舌が厳しいなあ

恋歌一
よそにして恋ふればくるし 入紐のおなじ心にいざむすびてん

これ以上離れてなどいられるものか。俺とお前は入れ紐のつがいのような心だよ。さあ、おいで?
#いちご訳

普通にエロいwwww 意味が分からない方は「入紐」でググッてください。
簡単に言うとまあボタンみたいなもんです。
いやさすがにもうちょっといい喩えあったんじゃねえかなあ? いやいやいやwwww
#わかりやすいが #心とか言っても誤魔化せてない #みやびどこいった #朝からこんなこと言って

恋歌一
春たてばきゆる氷の のこりなく 君が心はわれにとけなむ

もうすぐ春ですね。冬の氷がすっかり溶けてしまうようにあなたの心も僕に打ち解けてはくれないでしょうか。
#いちご訳

うわ、かわいい! 育ちのよさ全開ですね。お坊ちゃんや……!
今も昔も結局は、こういう素直でわかりやすい方がモテるのかなあと、思います。金持ってそうだし。←
#そういうものか #それにつけても #金の欲しさよ #金欠 #歌と関係ないですけど #それも趣味なんじゃないのか

残りの歌も考えると、今日はこんなもんですかね。このシリーズ、好きな方はとても好きみたいなんで、数少ない方に刺さっているのかな、と思っています。
今現在は、執筆期の休筆期間(うわあ分かりづらいww)なので、執筆期自体はたぶんあと一ヶ月ほど、続きます。
このシリーズも、もう少し進みそうですね! 一部の皆様、お楽しみに^ ^

一応小説の宣伝もつけとくか。
古今集に素晴らしい現代語訳をつけている、格調高~い作家の書いた変態(が一人出てくる)小説こちら
これ、1.5万PV突破したんで、ちょっと推しておこうかなと思っています。

あまおう まあお著 「名前泥棒

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