学問の世界を覗いて、あるいは人生の準備期間

プロフィールにもあるように、今年から仕事辞めて大学院に通っています。
出張講座のような卒業生の方が行う授業で、社会人を経験してから大学院に通い国際協力業界に入った先輩の話を聞き、自分もまずは社会というものを知ってから大学院に行こうと学部生の頃から考えていました。まだまだ一般的なキャリアではないですが、概ね自分の考えた通りに道に進んでいます。

大学院と聞くと研究ばかりしているように思われますが、社会科学系の修士課程の多くは1年目は授業中心で、2年目から修士論文に本格的に取り掛かるイメージです。経済学修士を取るべく勉強していますが、特に私が所属する大学院は純粋な経済学部から来ている人は少数で、まずは1年目で基礎の基礎から研究できるレベルまで叩き上げられます。
私自身も経済学部出身ではなく、国際開発という分野から経済学を学んでいたため、基礎的な経済学の内容でも知らないことが多く、かなり知識の偏りがありました。最近よく聞く「学び直し」というよりは、初めて学ぶことも多いです。

学部時代を振り返ると、経済学や研究というものにいまいちピンと来てないこともあって、基礎的な内容ほど疎かにしていたなと思います。
受験勉強で無理やり暗記していたことや学部時代になんとなく取っていた授業で聞いた話、社会に出たからこそ考えるようになった疑問が、真面目に学問と向き合うようになって伏線回収のように繋がっていきます。学べば学ぶほど、次に学ぶべき分野が見え、圧倒されます。

人生のモチベーションの一つに、面白い話をしたいという思いがあります。
もともと本が苦手だったのもあり、音声の方が知識を得やすく、大学受験では塾のオンデマンド授業に助けられていました。YouTubeが盛んになり、コテンラジオ、ゆる言語学ラジオなど面白く知識を得られるコンテンツが増え、自分も同じように話せたらと思うようになりました。

時間が取れるようになった今、ようやく学問の面白さの入り口に立てているなと実感しています。今年の3月末に会社を辞めるまで、想像もしていなかった学問の広さ深さを身を持って実感しています。
近い年で既に活躍されている方も多く焦りもありますが、今は腰を据えて地道に勉強していくべきだなと思えるようになりました。この先のキャリアも見えませんが、次にいつ時間が取れるかも分かりません。新しい知識や体験を得る機会にはうってつけな今、今後の人生の効用を最大化するための準備を進めます

広大な学問の道を潜り始めたばかりで想像を超える未知の景色に圧倒されていますが、残り1年弱で出来るだけ多くを見ていきたいです。

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