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猫の嘔吐の原因は食物アレルギーかも
「週に1回吐くというのは、もしかしたら食物アレルギーかもしれない」
ということで、病院で食物アレルギー療養食のサンプルをもらったというところまで前回の投稿で書きました。
(サンプルの種類などについては前回の投稿をご参照ください)
正直、私はただの吐き癖(体質)なんじゃないのかな?と思っていたのですが、ものは試しで、次の日から療養食のサンプルをなっちゃん(8才の白キジの女の子)に食べさせてみたところ、驚いたことに、ほとんど吐かなくなりました。
あれ、なっちゃん、本当に食物アレルギーがあるのかも・・?
考えてみれば、まったく同じごはんを食べているリン君は年に数回、毛玉を吐くだけで、ご飯を吐くことは滅多にありません。
これに対してなっちゃんは、吐き気止めのお薬を飲んでいた時で週1、薬がきれると週に2〜3回は吐くので、とにかく薬を切らさないようにしていました。
ところが療養食にかえてからは、薬をやめても、月に2回ほどしか吐かなくなったのです。
ハレルヤ!
じゃあもうずっとこの食物アレルギー療養食でいいじゃん、と、言いたいところですが、実はうちの猫たち(なっちゃん&きょうだい猫のリン君)はそろってお便秘体質なので、お通じに絶大な効果をほこるロイヤルカナンの消化器サポート(可溶性繊維)を食べないと、てきめん便秘になってしまうのです。
しかも11月に、いきつけの動物病院に心臓の定期検診(&爪切り)でなっちゃんを連れて行ったところ、「心臓はかわりありませんが、体重が減ってますね」とのご指摘が。
まあいつもの黒缶やCIAOの方が明らかに食いつき良かったし、療養食より美味しいんだろうなぁ・・うーん。
なんて思案していたら、久しぶりに出ました、なっちゃんがご飯に砂をかける仕草。
このご飯はイヤ!というアピールです。
早くも療養食に飽きてきたのかなぁ。
どうもずっと食物アレルギー療養食だけで通すのは難しそうです。
少しずつ、なっちゃんが好きなご飯を試してみることにしました。
食べさせてみて、吐かなければOK、吐くならNGです。
まずは便秘対策のロイヤルカナン消化器サポートから。
療養食にちょこっと混ぜてみます。
どうよ?
・・・だめでした。
1週間ほどで、また食後に吐くようになりました。
偶然かもしれませんが、消化器サポートの原材料の「何か」にアレルギーがある可能性もあります。
断定はできませんが、なっちゃんが3回吐いたところで消化器サポートは止めました。
今後はリン君専用にします。しょんぼり。
しかしこの調子で、過去になっちゃんが好んで食べていたフードを1種類ずつ試していくのは時間もかかるし、「吐く? どう?」と見守り続けるのはなかなかしんどいです。
人間の花粉症検査の要領で、猫の食物アレルギー検査ってできないのかしら?
ネットでさがしてみたところ、アレミッケという犬・猫用のアレルギー検査がみつかりました。
https://anipital-article.com/allemikke/
この検査のキットはなんと3万円以上もするのですが、この先、なっちゃんの嘔吐がおさまれば、私もなっちゃんも楽になります。
背に腹はかえられず、楽天のポイント還元セールを狙ってポチッ。
検査キットはすぐに送られてきました。
検査自体は、ブラッシングで抜けた毛を20本ほど採取して送るだけなので簡単です。
アメリカの検査機関に送るとのことで、結果がでるまで数週間待ち。
ついに送られてきた検査結果は。
*レベル3(要停止) マグロ、白米、マタタビ、綿、ヒノキ、牛皮など
*レベル2(要注意) 牛肉、鶏レバー、カンガルー、サバ、鮭、猫など
*レベル1(要観察) 牛乳、小麦粉、鴨肉、ホタテ、アジ、みかんなど
*アレルギーなし カツオ、鹿肉、馬肉、鶏肉、トマト、ウールなど
と何百もの検査項目を4段階に判定したリストが送られてきました。
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分布としては、4段階がそれぞれ20〜30%ずつ。
予想していた以上に要停止と要注意が多くてぎゃふんです。
特にマグロは本猫も大好きでよく食べていたのですが・・。
また、アレミッケでは、いつも食べているフード5種類のアレルギー判定もしてもらえます。
今回、なっちゃんが好きなウェットフード2種類+カリカリ3種類(療養食をふくむ)を判定してもらいました。
その結果、意外にも、おすすめ順位が高かったのは療養食ではなく、通常のウェットフード(黒缶とちゃお)でした。
療養食が身体に良いはず、というイメージがあったのですが、なっちゃんに限ってはそうでもないようです。
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ウェットフードはマグロさえ避ければ、ほぼ問題ないようです。
というわけで、カツオとささみのウェットフードを早速メニューに復活させました。
問題はカリカリです。
米、セルロース、タウリン、動物性油脂、葉酸、ビタミンD3などいろんな原料や添加物が含まれており、本来は身体に良いはずなのですが、なっちゃんはことごとくアレルギー反応がでていました。なんてこったい。
今のところ療養食はほとんど吐かないのですが、幸い最近ではグレインフリーのカリカリもたくさんでているので、要停止と要注意にひっかからないものへ順次切り替えていくことにしました。
今月はこのチキンがメインのカリカリをお試し中です。
おやつも大好きだったカンガルー肉とはお別れして、鶏のササミやムネ肉のフリーズドライと焼きカツオにしぼることにしました。
また、フードマイスターさんから「腸内環境を整えるためにプロバイオテックスをお薦めします」というアドバイスがそえられていました。
これまでずっとロイヤルカナンの消化器サポートに頼ってきましたが、プロバイオテックスという選択肢もあるんですね。
上にリンクをはったgo!のカリカリにもプロバイオテックスが含まれています。
検索してみたらお腹に良いサプリも何種類か見つかりました。
まずはその名も「毎日爽快」(笑)というサプリの粉末状のものを試していますが、なかなかいい感じです。
☆うちの猫たちは錠剤を嫌がるので粉末(ミルク味)を選びましたが、かつお味とチキン味の錠剤もあります。
また、食物ではないのですが、綿とヒノキへもアレルギーがあることがわかりました。
今のところ皮膚炎などの症状はでていないのですが、予防のために、近々、首輪は違う素材(ウールとか)にかえるつもりです。
あとこたつ布団のカバーを今年からフランネルにしました。
すごくふわっふわで、リン君が大変気に入ってくれました。
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消臭効果の高いヒノキの猫砂も時々買っていたのですが、やめることに。
いろいろ参考になりました。
ありがとうアレミッケ。
というわけで、なっちゃんと同じように週1(以上)吐いている猫とお暮らしの方は、吐き癖だとあきらめず、まずは療養食のサンプルを動物病院でもらってくることをおすすめします。