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岐阜でデジタルデトックス・ワーケーションしてきた
金曜日から久々の3日間のデジタルデトックスDay。完全オフラインで、メールもSNSも見ずに過ごしました。普段90%オンラインで隙間なく仕事をしていて、疲れたためリフレッシュ。
とはいえ今回はオフDayではなく、リフレッシュしつつ考え事や構想などの仕事はしました。厳密には、完全オフDayにするつもりだったのですが、オフラインでリフレッシュしていたら頭が勝手に働いてしまったため、今回は業務(ワーケーション)に切り替えたのが本当のところです。
これまで僕はさまざまなタイプ(個人ワーク、グループワークそれぞれ)のワーケーションを実施してきましたが、デジタルデトックス・ワーケーションは仕事の一形態としてアリだと思いました。
※ワーケーションのバリエーションの詳細や体験記は書籍『新時代を生き抜く越境思考』や、このnoteの過去記事を参照してください。あるいは講演でじっくりお話しします。
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まず向かった先は岐阜県の郡上八幡市。
浜松からは東名高速、東海環状道・東海北陸道で2時間半くらいの距離です。気分を変えてドライブするにはちょうど良いくらい。
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郡上八幡は、高速道路のインターから近いのもありがたいです。宿の駐車場にクルマを停め、町中をぶらり散策。
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古い街並みを歩いているだけで、頭が刺激されます。町家を利用したカフェ、さいとうさんに立ち寄り涼むことに。
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畳みの部屋で足を伸ばしながら寛ぎます。
町家の佇まいと吹き抜ける風が心地よく景色が変わり、かつデジタルデトックスによりメールやメッセンジャーで気が散らずすっかり頭と心が研ぎ澄まされました。
……と、新刊の構想がふっと浮かんできて徐々に形に。手元のメモに慌てて書き留めます。休みが明けたら、編集者さんに打診してみようと思います。
新刊の構想、1作完成!(成果その1)
宿に引き返し夕食とお風呂を楽しみつつ、夜は読書タイム。
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今回の旅のお供は、『キャリア・ワークアウト』。タナケン先生こと、田中研之輔教授の新刊。プロティアン・キャリアについて分かりやすく解説された一冊です。
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タナケン先生は、つい一週間前に開催された『プロティアンキャリアフォーラム2022』で登壇者同士、意気投合したばかり。
ご著書を拝見していても頷きが止まらず、次から次に発想が浮かび……
読み終えた時にはさらに1作品、新刊の構想がまとまってしまいました!
新刊の構想、さらに1作完成!(成果その2)
タナケン先生の素晴らしい作品と、越境のお陰です!感謝!
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景色を変え、なおかつ気が散らないデジタルデトックス環境での読書。次から次に着想を得ながら、じっくり読むことができたのは収穫であり、新たな読書の「勝ちパターン」の発見でした。
なお、ワーケーションのように景色を変えることは、緑視率の向上、脳のシータ波の活性化、場所細胞の活性化などの観点で、人の記憶力、集中力、発想力に効果があると科学的にも証明されています。
(詳しくは講演などでお話しします。あまねキャリアのホームページからお問い合わせください)
さて、翌朝(土曜日の朝)は郡上八幡を出発し東へ。下呂を抜け、中津川方面を目指します。美山鍾乳洞に寄り道して、ワーキングならぬウォーキング。この鍾乳洞の見学、かなりいい運動になります。
普段、リモートワーク&クルマ移動の生活で運動不足になりがちですからね。適度な運動を取り入れやすいのも、ワーケーションの魅力。
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もちろん、 #ダム際ワーキング も欠かしません。岩屋ダムに立ち寄り、しばし読書と発想タイム。
皆さん(特に組織開発や人材開発領域の皆さんは是非!)も、ダム際で読書などして #ダム際ワーキング でSNS発信してください。新しい働き方や学び方 with 地域活性のカルチャーにしたいのです。
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ダム際で景色を変えたらまたまた頭が働き、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する考察がまとまります(成果その3)。
その成果は今年僕が有識者委員として参画している、DX白書2023の寄稿記事でお目にかけます。
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川沿いの国道41号線を南下。道すがらダムが眺められる贅沢なドライブルート!再び東に進路を取り、東白川村を抜けて中津川市へ。
中津川でさらに一泊し、恵那市を抜けて帰りました。
温泉に浸かりながら、ブログの記事ネタが思い浮かび……この記事を書きました(成果その4)。
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中津川市、中山道の宿場町 馬籠(まごめ)宿でもワーケーション。恵那山を臨む緑の景色と、歴史資産の景色の越境に身を浸していると、ぼんやりと緩やかに頭が働き中長期の経営目標が言語化できて来ました(成果その5)。
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期せずして5つもの成果を出すことができたデジタルデトックス・ワーケーション。いずれのアウトプットも目先の仕事のためのものではなく、中長期的なテーマに関するものです。
デジタルデトックスをして目先の仕事のやり取りやSNSなどのコミュニケーションから解放されたからこそ、近未来に意識が向いてなおかつそのアウトプットに集中できたのではないかと僕は考えます。
やはり景色を変えたり、リフレッシュをすることは立派な業務プロセスの一部であると再認識。業務時間で地方都市や観光地にお金落とすこともできますし。それ自体が立派な地域貢献活動でありCSR・CSVです。
(そのあたりも『新時代を生き抜く越境思考』でじっくりたっぷり)
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日本の良さは、100㎞も走れば異なる地域圏にたどり着き、ガラリと景色を変えることができるところかもしれません。
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日本の組織は(も)、ワーケーションのような選択肢を勤務時間にカウントする、あるいは勤務時間にカウントしなくてもせめて準業務扱いする意義はあると僕は確信しました。
「え、ワーケーションなんてけしからん!労働ではない」ですって?
確かに、いままでの労働観からすれば違和感があるかもしれません。
しかし、これまでの日本社会は工場のような働き方やルールを、管理部門や研究開発やマーケティングのような部署にも押しつけて、創造性を率先して潰してきました。それではクリエイティブな発想もイノベーションも起こりにくいです。
正直、いまの日本の労働法や労務規定は、もはやイノベーションやトランスフォーメーションを阻害するバグだらけだと思います。
労働法に変わっていただくべく、僕は引き続き声をあげていきますが、企業組織の皆さんにおいては改革肌の社労士先生、弁護士先生などとタイアップし、出来るところから越境を組織に取り入れていって欲しいと思います。
まだまだ書きたいことはありますが、あまり書きすぎるとまたデジタル疲れしてしまうもんで(苦笑)今回はこの辺で。
この件に関するご意見やディスカッションは、『沢渡あまねマネジメントクラブ』や『組織変革Lab』(この記事の下を参照ください)などで是非!
(コミュニケーションの接点をある程度絞るのも、デジタル疲れしないために重要です!)
再びオンラインで超絶忙しい(わりと泣きそう(苦笑))1週間、いや1か月が始まります。景色変えていきましょう!
追伸)ところでスマートフォンやPCのワンクリックで、メールとメッセンジャーとすべてのSNSに「不在通知」焚くことのできるアプリやサービス、そろそろ出ないですかね?
僕は個人的には休日にメッセージしてくれて全然苦にならないし、むしろお互いの発想を無にしないためにも、思いついたタイミングでチャットやメッセージして良いと思っているタイプです。だって発想っていつどこで湧いてくるか分からないし、それを平日日中まで覚えておいて相手に発信するってそれこそ無駄なストレスじゃないですか。それを完全否定するって、それこそ工場型の労働観に凝り固まった発想だと思うのですよ。
でも、そんな僕でも疲れることはある訳で(にんげんだもの)、デジタルデトックス中は「いつものように即レスはしませんよ」を示すためにも(そして関係者にご心配をおかけしないためにも)、不在通知をオートリプライしてくれると良いなと思う次第です。