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心のブロックと売上

お金に対してブロックがある。
恋愛に対してブロックがある。
仕事、人間関係など、人にはいろんなブロックがあると言われている。

個人的な意見だけれど、ブロックが一切ない人なんていないと思う。一切なかったら、もう神様か仏様になっているだろう。


そんな冗談はさておき。


ブロックがない人はいない、と言いつつ、「ブロック」という表現には少し違和感を持ってしまう。

「ブロック」というと、私は「とてつもなく大きな壁」「壊しにくいくらい強固なもの」をイメージする。
ちょっとした心の傷、生きていれば必ずと言っていいほどつくだろうと思う傷すら「トラウマ」と表現されるケースがあることに似ている。
本来「トラウマ」というのは、同じ現象、似た現象にぶち当たれば呼吸困難になるなど拒絶反応を体が起こしてしまうくらい深く大きな心の傷だと思っている。

あくまで私の印象だけれど。

「ブロック」も私の中では同じようなもので、簡単に外せるものではないと思っている。
だから、私は「ブロック」と言わず「思い込み」っていうことにする。いや、した。
今、決めた。
響きはカッコいいけどね、「ブロック外し」って。

「私、ブロック外せるよっ」
言ってみたいね。すごい人みたいやん。


ああ、また脱線しかけてる。

元に戻ろう。


私の中にあった思い込みに、気づき始めたのが10月くらいだったと思う。

それまでもイベントに出店しては
「なかなかお客さんが来ないなー」
「たぶん、私が無意識に拒否ってんだろうな」
なんていうくらいは考えていたのだけれど、それ以上、深く考えることはなかった。

無意識に拒否してる理由はわかってる。
自宅でしているサロンに客が来てほしくなかったから。

開業してから3年が経ち、家にいろんな人を入れるのはイヤだなって思うようになっていて、イベントで人が来るとサロンに誘導する羽目になるのがイヤだったんですよね。


だから、イベントでだけで売上を上げたいと思って出店してる。
  ↓
サロンへの誘導のことを考えて無意識にお客さまを拒否する気持ちになる
  ↓
サロンで収益を上げられないからイベントで稼ぎたい
  ↓
イベント出店するけど、無意識にお客さまを拒否する
  ↓
イベントでも収益が上がらない


こんな変な循環ができあがっていた。


そんな状態で迎えるはずだった10月末の土日連続出店日。
その数日前に、私の思い込みに気づかせてくれた人がいた。
DMでやりとりしていた友人Aさんだ。


7歳上の彼女は画家兼天然石アクセサリー作家をしていて、販売も自分で行っている人。
彼女の母親は現役時代、宝石の販売でかなり好成績を上げていたらしい。


私「今週末のイベント、10月末なのに裸足になるリフレクソロジーで出店なんですよ。出店内容まちがえたわ」

A「ああ、寒いから素足になる人いないだろうって?」

私「ええ。もともと、イベントで靴下脱ぐの嫌がる人多いんですよね」

A「それ、あなたの勝手な思い込みじゃないの?」

えー、そんなことない。
一緒に出店する人も言うし、お客さまにも「靴下脱ぐのイヤなのよね」って言われたことあるからっ。

そう心の中で思っていたら。

A「寒いからこそ、足を刺激してもらって体全体を温めようって人もいるんじゃないの。うちの母はね、高価な宝石売ってたとき、『高いから買ってくれない』なんて思ってなかったんだって。『高くても買う人がいる』でもなくて、『高いからこそ買ってくれる』そう信じてたらしいよ」

私「えー、そうなんですか!? あー、でも高いからこそ質の良い物だって思って買う人もいるのかな」

A「そうね。本物のお金持ちの人は、高い=質が良いって考えるのかもね。だから、価値観って一つじゃないのよ」

あー、寒いと靴下脱ぎたくないって思う人ばかりっていうのも、価値観の一つでしかないのかも。

A「もちろん、靴下を脱ぎたくない人もいるだろうけど、寒いからこそ温めてっていう人もいるわよ」

この会話で完全に私の思い込みが払拭されたわけじゃないけど、それでも
「これは私だけの考えで、他の人は違うかも」
「もしかしたらお客さまが次々くるかも」
そう思えたのは事実。


そして、迎えた土日連続して出店のイベント。
終えて収益を計算したら、過去最高の売り上げだった。

リフレクソロジーをしすぎて、指が痛くなったのも初めて(笑)


暖かい日だったっていうのもあるけど、思い込み(ブロック)が少し外れただけで、このような成果が上がった。

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