前衛俳句集〜其ノ弐〜

秋空と

思いきやまだ

夏空か



午前四時

赤子に勝る

蝉時雨



落とし物

拾って食べては

いけませぬ



眼球の

掃除ができぬ

裏側は

どれほど汚れて

いるのであろうか



耳は良い

聞こえぬ訳は

蝉時雨


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