スタライ4th 幕張 SCATTER ライブビューイング感想

 こちらの文章はあんさんぶるスターズ! DREAM LIVE - 4th Tour "Prism Star! 幕張公演 SCATTERにライビュ参加した感想となっております。公演当日に気持ちが高ぶり、一気に5000字近く書いてふせったーに載せました。そのままだと見苦しい部分もあったので少し修正していますが、当日の熱気を感じていただければ幸いです。

 所々、作中世界からの視点になっていたり、急にメタくなっていたりする部分もありますが「オタクの書く文章なんてそんなもんだよな」と流していただければ幸いです。ちなみに筆者は夢ノ咲箱推しです。あと、当然のことながらネタバレも多々ありますので大阪公演ご参加の方はお気をつけください。


Ra*bits


 可愛いという概念の擬人化だった。脳みそ溶けるかと思った。

 印象に残る振り付けが本当に多くてメルティ♡キッチンの歌い出しのハートポーズとか、あーんとかMilky Starry Charmのお尻フリフリとか、どの曲か忘れちゃったけど兎さんポーズ?とか、Ra*bitsというユニットの世界観に合った良い振り付けをたくさんあって、最高でした。

 CGライブの良いところは、原作に忠実なキャラクターの身長差を楽しめることだと思うんだけど、Ra*bitsが並んでるところを見るとなずなの身長が一番小さいのにびっくりする。というか友也と光は167cmあって司、鉄虎、葵兄弟と同じくらいでいわゆるショタショタしい体格じゃないしなのにあんなに健気で愛らしく見えるのは彼ら自身の弛まぬ努力があるからだよなあとすごく感動してしまった。

 キャラクターごとの振り付けという意味だと創のモーションは今回のライブのベストだったと思う。わざとらしくない範疇で、少し振りが遅れてたり、ジャンプが低かったり、重心が落ちてなかったりして筋力と瞬発力の足りていない、ダンスの苦手な子だということが見事に表現されていた。
すごい。

 そういえばなずなと友也が同時に抜かれた時に友也の動きはちょっと流れちゃってるのに、なずなはぴたっと止まってから次の動きに移ってて練度の差がしっかり表現されている……!と表現の細かさに感動しました。

なずなと旧ヴぁルの話の話は後述


Valkyrie

 前奏からガッチガチに世界観を作りこんで来ててお師さんの言っていた芸術っていうのはこういう意味なのか~とやっと理解できた気がする。今回のライブを見て、ソロコンが見たくなったユニット第1位です。

 とにかく最初っから最後まで斎宮宗がにこりともしなくて、そこが本当に良かった。これで技術やパフォーマンスに至らないところがあれば、無気力・愛想がないって死ぬほど叩かれたと思うんだけど文句の付け所がないほど完璧なものをお出しされてしまったから敬服した。みかくんと比べると、感情が爆発しているような激しい動きをしている部分が多くて彼らしい良さの出ている、これもすごく良いモーションだっと思う。

 みかくんは指先まで神経の行き届いた優雅な動きをしていて絶対にミスなんかするものかという強い気概を感じた。ほんとうに表情の一つ一つに意味を感じたし、斎宮宗の作り上げたステージの一部として振る舞うことに誇りを持っているのだろう。関西弁でわたわたしてる彼と、どちらが本当のみかなのかというのも馬鹿らしい話だけどみか自身が好きなのはステージに立っている自分の方だろうな。

 あっこの子天才なんだ、とおもったのが仁兎なずな。とにかくRa*bitsとして出てきたときと、旧ヴァルとして出てきたときのギャップがエグい。Ra*bitsとしては清潔感があって、機敏で、愛らしい動きをしているのに、旧ヴぁるとして出てきたときは色気があって、上品で、ゆったりとした動きをしている。Ra*bitsの誰よりもRa*bitsらしい動きをしていた分、旧ヴァルのなずなの表情の美しさに魅了されてしまった。この才能があるのに大学進学して一時休業するのはあまりにも惜しい……もっと評価されるべき逸材……


Switch


 3rdのパフォーマンスが最高of最高だったから4thはどうするんだろうって心配してたんだけど、イースターバニーの衣装を見た瞬間、脳みそが沸騰して動悸がして呼吸が苦しくなりました。なんでRa*bitsがいるのに、身長176ある三年生が所属してるユニットにうさ耳付けたんだろう。今回も大変良かったです。ステージという非日常に映えるという意味では、今回も№1だったと思います。

 ライブのSwitchといえば毎回毎回、青葉つむぎがちょっと異様なくらい良いんだけど、イースター衣装の下半身がサルエルパンツみたいな感じで
「これだとつむぎの長いおみ足が目立たないのでは……?大丈夫か……?」
って心配になったんだけど、ぜんぜん問題なかったですね。あんな動きにくそうな衣装で、よくSwitchのちょこまかしたダンスを踊れるよなあ。夏目・宙と比べれば明らかに長い手足をもっているのに、まったく振りに遅れがないのは、細かくタイミングを調整しているからだろうしとにかく小器用に熟しているというか「親がダンス教室?をやっていた時期がある=ダンスに対する経験が長い」という設定を上手く生かしたパフォーマンスに仕上げてるなあと思います。「旧fineの頃はファンからつむぎがリーダー格だと思われていた」っていう設定も納得がいく圧巻のパフォーマンス能力でした。旧fineの曲の方が得意だろうしそっちもいつか見てみたいね……

夏目と宙はもう曲との親和性が非常に高くて最高でした。「魔法をかけてあげよう」っていうキーワードと合わせて、観客を非日常に連れて行く能力がべらぼうに高い。しなやかな夏目とスポーツっぽい動きの多い宙という対比もとてもよかった。というか宙くん、重力なんか感じてないんじゃなの……そのくらい動きが軽やかで妖精みたいでした。夏目はライブだと意外に宙とつむぎのバランスを取ってる感じだけど、色気のある動きが多くて、ガチ恋製造機がここにもいる……!と感動しました。


紅月

 最初に衣装見た瞬間、露出度が高すぎでは……?え?これ見てもいいの……?大丈夫……?解像度上げたら紅郎の乳首見えちゃうでしょ……?ってなったんですけど、よく考えなくても半そで半ズボンの宙くんとか、光くんとかのほうがよっぽど露出度が高いわけで、これがユニットイメージの差‼‼‼‼って打ち震えました。蓮巳敬人の胸元があんなに露出してるのあまりにも予想外じゃない???

 あんスタのユニットの中でも「漢」らしい表現の多いユニットだと思うんだけど、今のCGの技術って綺麗なものとか可愛らしいものを表現する方が得意なイメージでそのあたりのギャップを埋めるために毎回四苦八苦してるような気がします。けど全員が低めの重心できっちり踊ってるところで筋力を表現していたりとか、小物の動かしかたが細々と違うところとかしっかり練習してきているなって印象を出して来たりとか、見ていて硬派なユニットだ…!ってちゃんと伝わってくるのがすごい。良く思うんだけど、彼らが重んじてるのは「アイドルとしての伝統」ではなくて「伝統芸能」なわけで
仕事に実力で得意分野を持ち込む攻撃性というか硬派だけど攻める姿勢を常に示しているところが本当にかっこいいと思います。

 メンバーごとの話だと蓮巳敬人の横顔がめちゃくちゃ印象に残りました。眼鏡は自分に似合うからかけていることを公言しているくらいだから横顔にも自信があって強調するように踊ってるんだろうな。あと颯馬くん。紅月の方向性で一番得をしてるのは間違いなく彼。刀を抜く所作とか、全員で構えたりするところで一人だけ切っ先がまっすぐに伸ばされて居たり刀と日々を過ごしている経験がすべてパフォーマンスに現れている。紅郎さんもセンターに立った時の存在感というか紅月のパフォーマンスの芯は彼が作っているんだなあ、と思わせる華やかさがあって、非常に楽しかったです。

 とにかく全員がバランスよく実力を活かしている感じがして、非常に好感度が高い。

 ライブ全体を通してみても、ポップなアイドルソングが多いSCATTERのセットリストの中で、紅月は少し方向性が違うというか、フックになってる感じで、非常に良いアクセントになったと思います。



Knights


 「あっそういえば私はお姫様だったのかもしれない」って思ってしまうあの感じはなんなんだろうね……。「お前を夢女子にしてやる!」という強い気概を感じる。誰がセンターに立ってもすごく華があってユニットとしての人気もあると思うけど、上がった歓声は今回も一番大きかったと思います。

 全員の立ち位置が近いのに、振りがめちゃくちゃ細かいし激しくて接触しないかすごく心配でした。あの振り付けが成り立つのは、お互いのスキルを信頼しているからだよなあ。そうじゃないと怖くて無理だと思う。全員でぴたっととまって、同時に動きだす演出とか、少しだけ動作の開始時間を遅らせて同じ振りをする演出とかも多かったと思うんだけど、とにかく「振りを揃える」ことに自信が無いと出来ない演出が多くて、Knightsらしいプライドの高いパフォーマンスだなあと感動しました。

 司の生真面目な優等生らしいダンスとか、泉や嵐のどこで一時停止しても絵になるポージングとか、凛月の良いかんじに力の抜けてるのに、決めるところは絶対に逃さないところとか、レオの小柄な体が大きく見えるよう伸びやかに手足を使ってるところとか、振りはそろってるけど、個性が消されているわけではなくてほんとうに絶妙なバランスで成り立っていたパフォーマンスだったと思います。

 というかさらっと流されたような気がするけど、レオの怪盗衣装って今回新規デザインですよね!? Knights the phantom sheafの振り付けが良すぎて頭から吹っ飛んでいたけれど。マントがふさふさ揺れるの最高だったなあ。

 これは見間違いかもしれないから自信がないんですけど、全員でポジションを移動するところとか、司だけ視線が泳いでいるというか、進む方向を確認してから動き出してるけど、他のメンバーはノールックで動き出したシーンとかあって、うわああ滅茶苦茶アイドルの練度の演出として適切!!!と興奮しました。何が言いたいのかよく分からないと思うけど、こちらの動画の0:14~を見てもらったら分かりやすいと思います。
https://youtu.be/Le0hmhZW6EQ?t=14


Trickstar


 もう最高に主人公だった。Rebellion starのライブ演出とか何回みたか分からないけど見るたびにバチバチにテンションが上がるからアンセムとしての能力が高い。氷鷹北斗の伸びやかな歌い出しを聞くと、本当に毎回わくわくする。

Knightsの振り付けを密度の高い振り付けとすると、Trickstarの振り付けは余白の多い振り付けでしたね。揃えることにはあまり頓着せず、個性を思う存分活かす感じ。たとえばDIAMOND SUMMERのスタンドマイクの前に立ってる時とか、O脚気味?の真、肩幅くらいに足を開いて自然な立ち方をしてるスバル、ぴしっと足を延ばして揃えている北斗、肩幅より広く大きく立っている真緒。みごとにバラバラ。揃える気なし。けどターンを決めたりするふとしたときに動作が揃っていて、この子たちは本当に仲が良くて、長い時間を一緒にすごしているから、自然とタイミングが合う瞬間があるんだろうなあと、彼らの日常を想像してほっこりしてしまった。

今回、きびきび踊ってる北斗と比べると、スバルの動きがちょっとタメを作って動いているように見えて意外だった。ガンガン動くタイプのイメージだけど、今回はウィンターライブ後の時間軸?だったような気がするし、何か心境の変化があったんだろうか。前のライブと比較したいけど円盤を他人に貸し出してしまっている……。無念……。

 ウィンターライブの衣装、ああやってステージの上で並んでるのを見ると
色とりどりで綺麗というか、ちょっとごちゃごちゃしすぎでは?と思わなくも無かったけど、不揃いな印象とかバランスの悪さというのもTrickstarの魅力だもんなあ。というかもうウィンターライブのことを思い出すと涙がこみ上げてきて記憶が判然としていない……これも無念……。

 DIAMOND SUMMERのイントロ、ちょっとアレンジされてましたよね?あれ、既存曲を何回も披露しているユニットは結構あるし今後はアレンジverが演奏される機会が多くなるかもしれませんね。楽しみ。



その他


今回、はっきりと休憩時間と銘打ってユニット紹介コーナーをやってくれたの、ウーロン茶Lを買って入場した愚かなライビュ勢には大変ありがたかったです。けど宙くんの魔法を見そびれてしまったようで、すごく残念……円盤に全部収録されるといいな……


 Valkyrieの動画はちょっとシュールというか笑いそうになっちゃったんだけどけど宗様なら観客にあのくらいのことは当然のこととして求めるだろうし
面白くなっちゃったのも、コミュニケーションが下手な彼らしいなあとほっこりしました。そこからガッチガチに世界観の固まったパフォーマンスが来るから鳥肌が止まらなくなるんですけどね! というか面子的に絶対旧ヴァルやるって分かってたけど、いざ聖少年領域のイントロが流れた時、ほんとに見れるのか!!!まじか!!!ってめちゃくちゃ興奮しました。オタクって単純。


総じてとても良いライブだったと思います~!
なんとかしてREFLECTも見に行けるといいな。

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