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映画ゴジラ−1.0 雑感

最近鑑賞した映画の雑感について話そうと思う。

当初ゴジラは見るつもりはなかったが映画映画.com様の評価を見て観てみる価値もあるかな?と思い即決でゴジラ−1.0を鑑賞することにした。

ネタバレするため、もし映画をまだ鑑賞されていない方はこれから話す内容は見ないほうが良いかと思うので、あくまでも個人的な意見の一つだと解釈をして頂けたら幸いである。

イオンシネマ久御山にて

戦後、日本
無(ゼロ)から負(マイナス)へ

このキャッチコピーが一番印象に残った。

(あらすじ)

いったいどうやってゴジラが?という予備知識もないまま、しかもゴジラが題材の映画を観るのも初めてということもあり、主人公ゴジラの良さを引き立てつつのエンドロールへの展開かと思ったが映画のゴジラは全くもって異なっていた。

イオンシネマ久御山にて

最初のシーンは大戸島からはじまる。

主人公の神木隆之介は特攻隊のパイロットとして大戸島に上陸する。という流れまではよくある登場シーンだが、そこから先は謎しかない。

第①の謎 ゴジラってなあに?!

大戸島ではゴジラって呼ばれている怪物云々のセリフがあるのだが、その前にはアメリカ軍が日本との闘いに向け作り出した生物兵器とも言うが、果たして大戸島が生んだ怪物なのか、はたまたアメリカ軍が作り出した生物兵器なのか、出自がはっきりしないままストーリーが展開、突如現れたゴジラが大戸島で暴れるのだが、そこで神木隆之介は命乞いしたいがために戦闘機を用いゴジラと闘えと命令されながらも闘わず仲間を見殺しにする形で生き延び東京へと戻るわけだが、その時点で??しかない。

ゴジラって大戸島では言われているならば大戸島でゴジラは神なのか?アメリカ軍が作り出した生物兵器という設定にしてもアメリカ軍が出てくるシーンすらない。GHQが出てきたぐらいだろうか。

せっかく最初の話ネタとしてセリフだけで終わりではなく、展開していくのも見たかった。

ユナイテッドシネマ橿原にて WARASHIと記念撮影

第②の謎 どうしてゴジラは暴れたのかなあ??

最大の疑問。

ゴジラよ、どうして暴れたのかサッパリしない。

神木隆之介が東京に戻り、焼け野原と架した故郷を見て呆然としているところを近所に住む安藤サクラが子供が亡くなったのはお前のせいだと怒鳴りつけるところから始まるのだが、そこからはひょんなことに孤児を預かる浜辺美波との不思議な共同生活になるのだが、浜辺美波は孤児を預かった以上は親としての自覚が芽生えたのか、銀座で事務員として働き始め、預かった孤児はなぜか安藤サクラが面倒を見ている…?!情が湧いたのか、ただただなぜその展開に?と首を傾げてしまうのだが、そこがどうしても戦後における人情映画としてのサクセスストーリーを盛り上げていくために都合良くシーンが展開していくとしか思えないのだ。

安藤サクラの役割が急に変わったのも??だが最大の謎が前述した通り。

ゴジラは何で暴れたのか?

映画では終始ゴジラは悪役として描かれ、神木隆之介が漢(おとこ)となって爆弾積んだ飛行機をゴジラの口の中に突っ込み海に沈めるのだが、わたしが見ていて残念だったのが、せっかくゴジラと題しているのだから、ゴジラが暴れた理由についても描写するべきでは?と思った。あれでは、ゴジラが進化した状態で現れ人々に牙を向けるのはわかったが、ではゴジラは人々を襲ったのか?

凶暴性だけが誇張されてしまい、ゴジラが人々に対し恨み憎むシーンもない。理由もなくいきなりゴジラが現れ本土で暴れに暴れた末海に沈み次に生まれるゴジラは新たに進化するかもね的なエンド。

ゴジラが暴れるシーンは迫力があって非常に良かったが、映画を観て良いなあと思ったのはその点ぐらいで、あとのシーンは悪いけど五つ星で評価をしてといわれたら、わたしの評価は辛口かもしれないが

★★★

である。

新しいゴジラは全身から放射線を放ち敵に対し攻撃をするのだが、たとえ攻撃を受けたとしても再生能力があるから傷口が塞がる。そのシーンはハラハラドキドキさせられた。最強を誇るゴジラに対し大ダメージを与えるにはどうすれば?と最大の課題に無力ながらも吉岡秀隆が立ち向かい吉岡秀隆が編み出した案で海に沈めようというサクセスストーリーは一致団結していて心が熱くなった。

パンフレットは1100円もする…!

しかし、やはり何と言ってもゴジラにもドラマが欲しかったものだ。故郷を奪われ人々を憎み追ってきたとか、策略の為に創られ開発者との絆もあったが大きな裏切りにあい人々を恨むようになったとか、ゴジラにも何故暴れたのかの理由はあってほしかった。映画館に来ていた子供達は大満足でゴジラが強いと興奮気味に話していた辺りから子供達の視点で見たら大満足かもしれないが、何故がわからないと映画ゴジラを討ち倒すぞ大作戦!という人情ストーリーに過ぎず、涙無しでは見られない感動的なワンシーンもあったが果たして映画におけるゴジラの役割は何だったのか?神木隆之介が漢にさせるための一要因ならば、映画ゴジラ−1.0のタイトルの理由がますます分からなくなる。

ゴジラが好きでこういうストーリー展開もありだと思う方にとっては大満足かもしれないが、最初から最後まで伏線を回収できず、統一性のない展開にはただただ話の流れがどうして?と疑問でしかないため、その点さえ目を瞑ればいちエンターテイメントとして楽しめるものかもしれない。

以上、わたしが観たゴジラ−1.0の感想だ。


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