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5月に観た映画の振り返り

5月に鑑賞してきた映画をまとめて紹介しよう。

これから話す映画の感想文だが、内容的にストーリーのネタバレの部分の要素も含まれているため、映画をまだ観ていない方は注意して貰いたい。

先ずは此方の作品から(о´∀`о)

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①マンティコア 怪物

【タイトルのマンティコアとは?】


マンティコア/怪物とあるが分かりやすく解釈するならば人面犬に近いといえる。 

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フライヤーを拡大して撮影

当該作品では、人間の内心に秘めたマンティコア=怪物的な一面を炙り出している。内気なゲームデザイナーのフリアンが同僚の誕生日パーティーで偶然にも出会った美術学生のディアナに出会いやがてディアナのミステリアスなイメージに心奪われるようになっていく。

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マンティコアのパンフレットとばけたんWARASHI桃

実はフリアンは、ディアナに出会う前からクリスチャンという近所に住む少年にもピアノ演奏を機に内心惹かれており、ディアナにときめきを感じるようになったのは、クリスチャンとも似たような風貌だったのが一番大きな理由の一つだろう。

フリアンは異性愛者にも見せながらの本心は異性が好きなのか同性が好きなのかがわからないという点で推察するとLGBTQにおけるQ=Questionだったのかもしれない。

クリスチャンによく似たディアナと出会い、ディアナとの交流の機会が増えるにつれフリアンのディアナに対する愛が本気になっていく。

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パンフレットを全体的に撮影

しかし、今まで本気になって人を愛したことがなかったフリアンを知らぬディアナからしたら、自分の趣味を押し付けてばかりの印象でしかなかったのかもしれない。最後のディアナの一言で傷ついたフリアンが追い詰められた末に思い入れのあるクリスチャンの家に訪ねた末の凶行は予見できなかった。

ディアナは自らの発言に悔いたのか、フリアンの看病をするという決断はフリアンからしたらある意味でハッピーエンドだったのかもしれない。

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②殺人鬼の存在証明

当該作品をこれから見る方は、アンドレイ・チカチーロを知ってから見たほうが良いかと思い簡単ですが紹介します。

【アンドレイ・チカチーロとは?】


"赤い切り裂き魔"、"ロストフの虐殺者"等の異名を持つソ連時代のシリアルキラー。

1978年から1990年の間にかけ、52名にも及ぶ女性と子供の命を奪った。1992年10月に有罪判決を受け死刑となり、1994年2月14日に執行された。

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フライヤーを拡大して撮影

チカチーロをモデルにしているのが、アンドレイ・ワリタという謎めいたイメージのあるキャラクターだが、では何故捕まらずに生活が出来たのかとなると、映画では説明されていないが、体液から採取する血液型と血痕から採取する血液型が一致しない!

これは10万人に一人いるかいないかの割合で特異な体質のおかげでマークされながらも決定的な証拠がつかめないために逮捕できなかった。

チカチーロをモデルにしたワリタを巡る心理的駆け引きと追及する側の刑事イッサ、そして記録係の警察官イワン。イワンが最終的に任意同行を求めた容疑者が現場で採取されたワリタの血液型の不一致を指摘され責任を追及され辞めてしまう。

イワンは警察官を辞めても真相を突き止めたい気持ちに変わりなく、警察が逮捕した双子の犯人ではなく別にいることを誇張するために被害者の妹と手を結び模倣する事件をわざと起こすことによりワリタの逮捕に繋がるのだが、それまでがイッサの不貞だったり、ワリタによる連続犯行と思わせながらの実はイッサによる犯行だったというのもあったりと真犯人に行き着くまでの展開が色々あり過ぎる。

イワンもイッサも警察らしからぬアウトロー的なやり方でワリタを精神的に追い詰めるのだが、過去と現在を行ったり来たりする独創的なストーリーは個人的には好きだった。

ただ頭の中でずっと考察していたから慣れないと疲れてしまうかもしれない。

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③無名

観ようと思ったわけじゃないけどチケットの販売状況が凄いなあと思って観ることにした(・∀・)

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フライヤーを拡大

映画鑑賞後に多分ワン・イーボーのファンかな若い女性だったんですけど、劇中に日本兵が食事中に"俺はある有名人に似ているんだぞ"といって昭和天皇の顔真似をするシーンがあるが、昭和天皇を知らない世代の方から衝撃の言葉があった。

それは、加トちゃんペにしか見えないというのだ(笑)

いやいや加トちゃんペのネタはもっと後に生まれてるよって突っ込みたいが突っ込めない、ただ苦笑いするしかない(汗)

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無名のパンフレットとWARASHI

正直、日本語のセリフにも字幕つけるべきじゃないかなあって、ラストのワン・イーボーの日本語のセリフは英語で説明をするならば"One more please!(=もう一度)"レベルだった。

内容は中華民国時代の上海事変が起きた後における政治思想の違うスパイの攻防が繰り広げられるというのがざっとした紹介になる。共産主義を支持する立場が今の中華人民共和国に、立場を追われた民主主義の支持層が台湾に逃れた、今作品は共産主義vs民主主義を題材にしている。

当時民主主義なのか共産主義なのか二分割していた中華民国国内において、どちらに賛同するかによって敵なのか味方なのか、渾沌としていた時代においてスパイ同士の愛情や友情なんて皆無に等しく信用し過ぎない者が勝つってぐらい心理戦による騙し合いの印象が強い。

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オリジナルドリンクとWARASHI

ラストの渡部をイエが殺すシーンはまさにそう言えるシーンではないだろうか。

信用したら負け、騙した側が勝つ。

中でも印象的だったのが、イエが恋人で同じスパイのファンに結婚を申出たがあっさりとフラれるも、その後ファンはイエの同僚のスパイに殺されてしまうのだが、あのシーンだけはスパイとしてよりも人間味のほうが溢れているシーンで、イエが自我を失った唯一のシーンでもあるので非常にドラマチックだなあと思った。

そのあたりの心理的な駆け引きが個人的には面白かった(o・ω・o)

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④猿の惑星 キングダム

人間が作り出した人工ウィルスによりエイプ=猿は人間と同じ言語で話すことができるようになりより賢く知恵を持つ生き物になったのかもしれない。

エイプの王国を築く王のシーザーから村を襲われた末に父を殺され更に母親と仲間が連れて行かれ、生き残った主人公のノアが取り戻すべくシーザーのいる王国を目指して旅立つ。

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フライヤーを拡大して撮影

途中に遭遇したオラウータンから人=ノヴァと共存し合うべきだという助言によりノアとノヴァがシーザーのいる王国を目指すのだが、幾ら人間と同じ言葉を猿が喋れるようになったとしても、短絡的な思考であることに変わりなく、中から入りスイッチを押せばシェルターの扉が開くシステムも思いつかぬシーザーは只管力でこじ開けようと鎖を馬に繋げてエイプ達が力一杯引っ張ってこじ開けようとするのが妥当だという思考に猿の限界だと思った。

ノアも単純明快で優しすぎるのかもしれないが、ノヴァには同じ人間の仲間がいて、最後までノヴァが自身の目的=シェルター内にある通信機器の奪取のためにノアはノヴァに利用されているとわかっていながらもノヴァに協力する姿は、見ていて猿の知恵は高くなったかもしれないが悪知恵のある人間のほうが勝っているというのを印象づける瞬間だった。 

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⑤青春18×2 君へと続く道

途中で寝てしまった。゚(゚´Д`゚)゚。

泣くポイントがわからずミスチルのエンディングが流れ申し訳ないという結果になった。

ただただ隣のお客様は号泣してたよという報告しかできない。

所々見ていて純粋に思ったのが、ジミーもあみも恥ずかしさからお互いの好きだという気持ちが素直にカミングアウトができず、嘘をついたことによりお互いに言うタイミングを見計らないながらも切り出すタイミングも見出だせず別れたことに、告白できなかったジレンマを抱えながらジミーは新しい恋をはじめるも長続きはしなかった。

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フライヤーを拡大して撮影

そんなとき、あみと口約束した夢の達成を告白するため、あみの携帯電話にかけるのだが、そこでジミーはあみが病を抱えていたことも、闘病の末に旅立ったことも理解するのに時間がかかったんだね。

だから、旅のゴール地点があみの家だと決まっているのに、わざわざ遠回りして、気持ちの整理がついてから向かったんだよね。

ジミーの葛藤や生前のあみが自らの死が間近に迫っていることをジミーに伝えられず健常者を装うなどあみなりのジミーに対する迷いの描写が綺麗に描かれているのが非常に素敵だった。

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⑥ゴジラ×コング 新たなる帝国 

レイト・ショーで鑑賞したが、普通に楽しかった!

コングの棲む地底の世界のクオリティーは圧巻。

コングが武器の斧を手に、地底世界を横臥するシーンは地底世界が地上では未だに分かっていない未知の世界が広がっているということを位置づける内容だったし、観ているだけで私も地底世界に行きたくなった(笑)

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フライヤーを拡大して撮影

そしてゴジラ君。

世界遺産のコロッセオを寝床にするんじゃない(;´Д`)

アメリカンジョーク炸裂の最後はコングと協力してスカーキングを撃退するのは見ていて爽快な気持ちになった。ストーリーの内容もしっかりと伏線は回収されているので、映像美だけでなく映画としても非常に楽しめる作品だった。

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⑦関心領域

今まで色々なナチ映画や、ドイツの歴史を一時期学んでいたことがあったから、ナチの非人道的な行為をあえて暴力的なシーンを排除し聞こえてくる音だけで痛ましい光景が広がっていることを想像してほしいという演出には説明不要とも云える。

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フライヤーを拡大して撮影

平和に暮らしているように見えるが、関心のあることだけに目を向け、見てはいけないことに関しては目を背け無関心を貫く家族の姿は、精神を病まないための術だったのかもしれない。

とはいえ、ユダヤ人から略奪してきた衣服を分け合ったり、ユダヤ人の遺体の一部の歯が子供達の手に渡ると意味がわからない為に歯を玩具にして遊び始める。果たして関心のあることとは何か?セレブとしての生活を満喫したいがためではないだろうか。

その一方で使用人がユダヤ人を助けたい一心でリンゴや砂糖をこっそりと夜中に出てアウシュビッツに忍び込み受刑者に与えていたのだと察すると、見た辛さ故に無関心ではいられなかったのだろう。

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関心領域のパンフレットとWARASHI

映画に出てくるルドルフ・フェルディナント・ヘスはアウシュビッツ収容所の初代所長を務め、ナチ・ドイツの敗戦後、戦犯となったヘスはホロコーストの責任を問われ絞首刑に処されている。

ラストの今のアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館となった光景をヘスが思い浮かべながら階段を下りていくシーンだが、個人的にはこう思った。

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角度を変えて撮影

ヘスはこれから待ち受ける運命が分かっていた。

空襲にも遭い、これ以上の犠牲を増やさないためにもドイツは降参するしかなかったのだが、負け戦になることを分かっていたので、未来のアウシュビッツ収容所はきっと…という感じで脳裏をよぎったのかもしれない。

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【6月から上映されるおすすめ映画】


個人的に気になる作品をまとめて紹介していく(^o^)

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6月7日(金)より上映

①ナイトスイム

6月21日(金)より上映

①ザ・ウォッチャーズ

②新・三茶のポルターガイスト

6月28日(金)より上映

①クワイエット・プレイス DAY 1

②スリープ

リンク先を参考にして頂き、鑑賞リストの一つとして頂けたら幸いだ。

END

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