月と六ペンス1
I confess that when first I made acquaintance with Charles Strickland I never for a moment discerned that there was in him anything out of the ordinary.
The Moon and Sixpence
by W. Somerset Maughamより
【語彙】
confess(白状する)
acquaintance(知人)
discern(見分ける)
【読解】
「I confess that」
(私はそう白状する)
「when first I made acquaintance with Charles Strickland」
(私が初めてCharles Stricklandと知り合いになったとき)
「 I never for a moment discerned that」
(私はしばらくの間、そう識別することはなかった)
「there was in him anything out of the ordinary」
(彼の中に、普通の外にある何かがあったことを」
【文法】
Iが主語、confessが述語動詞。
confessは③文型動詞だから目的語を必要とする。
thatが目に入るので、これを従属接続詞と考えて後に主語+述語動詞が続くと予想して読む。
が、whenが同時に目に入る。
whenも従属接続詞。
ということは、that以下は、
that+(when+s+v)+S+V
になると予想して読み進む。
firstは副詞でmadeを修飾する。
Iがwhenが導く従属節の主語、madeが述語動詞、acquaintanceがその目的語、前置詞withの目的語がCharles Strickland。前置詞句with Charles Stricklandはacquaintanceを修飾する。
whenが導く従属節はここまで。
この後はthatが導く従属節の主語と述語動詞を捜す。
Iがその主語、neverは否定の副詞で後に続くdiscernedを修飾している。
前置詞句for a momentもdiscernedを修飾している。
discernedがthat節内の述語動詞、主語Iに対応する。
discernedは③文型動詞だから目的語を必要とする。
thatが目に入るので、discernedの目的語は、従属接続詞thatが導く名詞節だと予想してthat節中のS+Vを捜す。
that節中はthere+V+Sの構文。
wasが述語動詞、前置詞句 in himはwasを修飾、anythingが主語、前置詞句out of the ordinaryがanythingを修飾する。
【試訳】白状する。Charles Stricklandと知り合ってからしばらくは、彼が並外れた何かをもっていることに私は気づいていなかった。