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目標がチームを引き裂く

こんにちは。天野です。

今年は組織の目標づくりやプロセス整備に取り組んでいます。目標づくりはとても大事な活動だと思っており、実際に取り組むことで効果を感じることも多々ありながらも、副作用のようなものも感じるようになりました。

忘れないようこの気づきをまとめておきます。


目標を設定することで組織の力を集中できる

副作用の前に、有益だった効果から紹介します。目標づくりに取り組んだことで真っ先に感じたのは、「物事が進むようになった」ことです。それまでは組織として優先すべき目標や他のチームが何に取り組んでいるかが曖昧で、問題意識をぼんやり共有しながらもその解決に向けて素早く進んでいるとは感じられていませんでした。

目標づくりに取り組んだことで、これらの課題や責任者がクリアになり、組織として力を集中して前進させることができるようになりました。目標に対する現在の状況を頻繁に共有し、進捗の妨げを迅速に解消するやり取りを見た時、一人のスクラムマスターとして本当に素晴らしいものを見たと思いました。

安定的な自己管理型チームも大事

アジャイルなチームづくりや組織運営では、安定的な自己管理型チームを作ることもまた重要です。チームを安定させることで、学習を蓄積し複雑な問題に対処しやすくなります。

特に現代のプロダクト開発は答えの分からない問題に取り組むことがほとんどなので、安定したチームで学習し検査と適応を繰り返すことは重要です。権限とスキルを持つハイパフォーマンスなチームに仕事を流れ込ませることで、安定した速いフローを実現できます。

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