「おしごとは何?」と聞かれると困っちゃう福祉系NPO職員のはなし
社会人になると避けて通れない質問。それは「仕事は何してるの?」
初対面の人に聞かれるのはもちろんのこと、久しぶりに会う友人知人にも聞かれますよね。
そんなとき、あなたは何と答えていますか?
私はこの質問をされると、どう答えるべきかいつも分からなくなってしまいます。
…という話をします。
やや複雑な話になりますが、特に児童福祉やNPOに興味がある方に読んでもらえると嬉しいです。
「児童指導員」では伝わらない
たとえば美容院に行ったとします。そしてスタイリストさんが質問します。「お仕事は何されてるんですか?」
「保育士をしています」「SEやってます」「人材会社の営業です」とかだったら、まあピンと来るのではないかと思います。
私の場合、もし同じように一言で答えるのだとすれば「児童指導員です」と答えます。しかしそう答えても十中八九「んー…、ん?(´・ω・`)」となります。
そこでもう少し説明を加えます。
「発達障害のある子どもとか、不登校の小中学生に、勉強を教えたりいっしょに遊んだりしてるんですよー」
察しの良い方だと「あー、学童みたいな感じ…ですかね?」と返してくれて、ようやく仕事の話に入ることができます。
ピンと来てもらえないと話が盛り上がらずに終わります。(私の説明がヘタなのが良くないのですが…)
NPOならではの働き方
一言で答えられない理由のもう一つは、NPOならではの働き方にあります。
タイトルの通り、私はとあるNPOに勤めています。分野としては教育・福祉系です。
「NPOに勤めている」と言うと、「NPOって何?ボランティアなの?」「お金ちゃんともらえるの?」と返されるのはあるあるです。
「非営利組織」という名前から無給の活動をイメージされがちですが、ちゃんとお給料もらってます。
NPOと一口に言っても組織によって働き方はさまざまですが、一般的な会社と比べると、事業間・業務間のかきねが低いように思います。私のいるNPOでは、組織内のいくつかのしごとを兼務している人が多いです。
私も複数の業務をしています。
メインは、上に書いたような児童指導員のおしごと。
そのほか、採用関係や、まれに広報関係のおしごともします。
最近では「地域づくり事業」という名前で、地域の学校や支援機関、行政機関との連携を図るおしごともしています。
仕事の話になったら本当はこれら全部の話をしたいのです!
なぜなら、「こうしていろんな事やるのが好きで、それをNPO法人という場で実現している」というのが、私の仕事におけるアイデンティティだからです。
でも実際、美容院や飲み会の場ではここまで語ることはありません。そこまでガチに語ることを求められてはいないでしょうから…。
(noteでは、またの機会に詳しいおしごとの話もしたいと思っています。)
「伝えきれず→また聞かれる」のループ!
ここまで読んでいただければ、「お仕事は何?」と聞かれて困ってしまう理由を分かってもらえたでしょうか。
どのレベルで答えても、なかなかスッと理解してもらえる答えにならないのです。
じっくり話せるような場ならいいんですけど、ひとり一言ずつの自己紹介とかだとキツい…。
結局ちゃんと伝えきれずに終わるので、次に会ったときに「えっと、何のお仕事されてるんでしたっけ?💦」というループにはまるのが、さらなる悩みでもあります(笑)
同業の方はいったいどのように答えているのでしょう…。ぜひ教えていただきたいです!
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