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キカクを止めるな! ~ ナガセ、監督体験記!~

こんにちは、みなさん!アルプスアルパインのナガセです。
今回のテーマは「監督」、私が動画監督になった物語をお届けします。

※注意
 今回の記事は、アルプスアルパインnote本筋の内容ではなく、
 仕事内容の中でも非常に特殊な事例を書いています。
 いつも通りのアルプスアルパイン記事を期待している人は、
 ここでページを閉じてください。

このnoteを読むメリット
1. 
動画監督の具体的な仕事内容を知ることができます
2. 有名監督の技術や考え方を知ることができます
3. 動画撮影の興味が深まるかも?


1. ナガセ四十郎

実は私は、
幼少期から映画が大好きで、
小中高生のころは毎週のように映画を観ており、
毎週のように近所のビデオ屋さんからVHSをレンタルし、
スティーブン・スピルバーグ監督、黒澤明監督、
小津安二郎監督の作品の魅力にどっぷりと浸かっていました。
そして、「いつか自分も、こんな素晴らしい映画を撮りたい」と
夢を抱くようになっていました。

左:スティーブン・スピルバーグ  (1946 - 、アメリカ合衆国の映画製作者)
中央:黒澤 明  (1910 – 1993、 日本の映画監督・脚本家)
右:小津 安二郎 (1903 – 1963、 日本の映画監督、脚本家)

スティーブン・スピルバーグ監督は、
その映像表現とストーリーテリングで観客を魅了し続けています。
『ジュラシック・パーク』や『ジョーズ』などの作品は
映像の迫力に圧倒されます。

黒澤明監督は日本映画の巨匠で、
『七人の侍』や『椿三十郎』などの緻密な構成と深い人間ドラマを通じて、
映画が芸術であることを教えてくれました。

そして、小津安二郎監督は、
静謐ながらも深い感動を呼び起こす作品で知られています。
『晩春』や『東京物語』は家庭や日常生活の中の
普遍的な人間ドラマを描いており、
シンプルながら美しい映像と繊細な心情描写が心を揺さぶります

そして、あれは、
ナガセが丁度40歳を迎えた日でした。

S課長から
「見せてもらおうか、SNSチームの新規企画とやらを」
とSNSを活用した、新しい動画企画の提案が求められました。
「悲しいけど、これ仕事なのよね」
と、心の中で迷いながら、なんとか自分を奮い立たせるナガセ。

私はいわきFC公式マスコットキャラクター
「ハーマー&ドリー」(以下ハマドリ)を主人公にし
一日社員体験風に撮影して
アルプスアルパインの仕事を紹介する企画を提案しました。
動画撮影、
これは、前述した夢に繋がるのではないか、
と若いころ抱いていた夢への期待・ワクワク感が
徐々に大きくなっていきました。

そしてなんと、、
あっという間に企画が承認されました。
私が動画監督としての第一歩を踏み出した瞬間です。

企画の舞台となった、アルプスアルパイン いわき開発センターと
いわきFC 公式マスコットキャラクター ハーマー&ドリー


2. いわき物語

いよいよ撮影当日!
形から入るナガセは、黒澤明監督を意識して、
監督風のジャケットを着ていきましたが、

どう見ても、、、ただのおじさんに見えるという結果に。
さらに、せっかく用意した監督用のメガホンも、
上記のファッションと相まって社員に変な目で見られてしまい、
使えずじまいで終わりました。。。

(左)ナガセのやりたかった監督イメージ   (右)周囲の冷たい目線から耐える、ナガセ監督

そして、いよいよ撮影本番!
ハマドリの可愛らしさを最大限に引き出すため、
何度もカットを繰り返しました。
キャラクターの動きや表情を完璧に捉えるために細かい調整を行い、
登場人物の細やかな感情を捉えるために
カメラの角度や距離を工夫しました。


ハマドリ職場シーン NGカットより

しかし、実際の撮影では予期せぬトラブルが発生するもの。
案の定、最初のカットから、ナガセのこだわりで時間が押したり、
S課長から撮影を巻くような指示があったり、
社内のハマドリファンへの対応があったりと、
従来の撮影の時間を確保することができなくなり、
ナガセお気に入りの1シーンを助監督兼ADの同僚Xから説得され、
泣く泣くカットすることに。

ですが、そのあとはチームの柔軟な対応力の見せどころ!
同僚Xが次のシーン準備の指示も行うなど、
スムーズな撮影に軌道修正し、対応することができました。

撮影後に開催した、ハマドリ交流イベント

しかし結局は、素人監督であるナガセ。
目指していた、スピルバーグ監督や黒澤監督、小津監督のような
完璧な撮影は到底無理でした。。。

しかし、彼らの技術を参考にしながら、
なんとか自分なりの工夫を凝らしました。

例えば、スピルバーグ監督は、常に事前準備を徹底し、
予算内でスケジュール通りに撮影することで知られています。
ナガセも彼の方法を取り入れ、出来得る限りの事前準備と分刻みの
スケジュール設定を行いました。

が、、、(前述通り)計画倒れになりました。

また、黒澤監督のように動きのあるシーンを撮影するため、
動きのあるシーンは、
ジンバルを装着したカメラを動かしながら撮影する技術を取り入れました。

が、、、ほぼお蔵入りとなりました。

そして、小津監督のように、登場人物の細やかな感情を捉えるために、
動きがないシーンのカメラの角度や距離を工夫しました。

が、、、誰にも伝わらず、
結局ボツになりました。

(左)黒澤カットを意識した動きのある食堂のシーン
(右)小津カットを意識したウトウトシーン
映像と音の臨場感にこだわった聴覚訓練シーン

3. おジョーズな終わり方

そして、完成した動画をSNSやYoutubeで公開したところ、
なんと、動画再生数:2万回をカウントしました! (2024年7月現在)
こんなにも多くの方々に見てもらえるのは
非常にありがたいことですね!

また、SNSコメントで視聴者から「優しい上司がいて、いい職場ですね」や
(もちろんS課長のことではなく、サウンド設計部の上司の方です)
「面白そう、家に帰って早く見たい!」といった
ポジティブなフィードバックをいただきました。

アルプスアルパイン公式X
(7) アルプスアルパイン【公式】(@ALPSALPINE_PR)さん / X


今まで、何一つとして成し遂げることが無かった私ですが、
この経験を通じて、私は偉大な監督のあまりにも大きな壁という
当たり前な発見と、
それでも一歩進んで本企画を成し遂げることができたこと、
これは成長の証です。

ぜひみなさんもその証である、ナガセ監督作品をご視聴ください!

さて、次回ナガセnoteは、やっと本筋に戻しまして、
(脱線、および乱筆乱文、失礼いたしました)

みなさんが会社のファンになっていただけるよう
「アルプスアルパインという会社がどのような歴史を歩んできたか」
を書いていきます!
これ、実は初回で、書く!と宣言して実際に書いていたのですが、
初期段階からS課長にボツくらってテンションが下がっており、、、
筆が進まなかった記事でした。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!
ここまでのご清覧、誠にありがとうございました。
お相手はナガセでお送りいたしました。


いやぁ、noteって本当にいいもんですね、、、