今日は、睡眠薬の話をしてみようと思う。

これはもう、うつ病時代の長い間、僕の一番のお友達だった。
うつの場合、ほぼ必ずと言っていいほど睡眠障害を合併する。

もちろん僕も例外ではなく、睡眠薬なしでは眠れない状態だった。

一番ひどい時はアルコール漬けの日々だったから、仕事帰りの地下鉄の中でストロング酎ハイ(アルコール度数9%のやつね)500mgを飲みながら帰っていた。
自宅の最寄り駅へ着くと、そのまま外食しながらさらにお酒を飲み、酩酊状態で帰りにコンビニへ寄って2〜3本ビールを買って帰ってさらに飲む。

睡眠薬というのはアルコールと一緒に飲むと効果が不規則に強くなって、
記憶が飛んだりする。
それでも睡眠薬なしでは眠れなかったから、酩酊状態で睡眠薬を飲んで眠るというよりも、ボタン長押しで脳をシャットダウンするようにして1日を終えていた。

そんなふうだから、夢遊病状態でコンビニへ行って食べ物を買い漁るなんて日常茶飯事。
ある時は朝起きたら部屋の中が荒らされていて、『泥棒が入った!』と大慌てしたんだけどよくよく思い返してみると自分だったなんてこともあった。

それでも、当時は睡眠薬を飲んで虚脱することが一番心が安らぐ時間だった。


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