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始めるなら諦める

こんにちは。おでんを作らせるとあれもこれもとドンドン具材が増えていつも鍋一つじゃ収まらなくなってしまうアルパカ社長です。

大根は最低2個は食べたいし、はんぺんちくわに卵こんにゃくさつま揚げは欠かせない、あとつみれはいい出汁がでるからやっぱり欠かせない。ちくわぶも忘れてた。てな具合で増えていきます。挙句の果てには新しいことを試したくてブロッコリーの茎とか入れてみよっかとかなったりして、留まることを知りません。

中小企業あるあるなのですが、こうしたおでん現象が起きていることが多々あります。勉強熱心な経営者の方は新しいことが大好きでどんどんと取り入れます。セミナーを受けてきたかと思えばいきなり命令が下ったり、本を読んでいたかと思ったら会議が開かれたり。そう、溢れ出していることに気付かずに。

私達が持てる時間を含む資源は有限です。だから本来ならば何か新しいことを始めるのであれば何かを諦めるか、資源を増やすかしないと対応できないのです。こうした対応をしない企業がブラック化していくことがほとんどです。今までしていたことをそのままに、資源もそのままに新しいことを始めるのです。時間を延ばすしかありません。残業が増え、休日出勤が増え、睡眠時間が削られ、うつ病が蔓延し、退職者が増えていきます。

多くの経営者が新しいことを始めることを楽観的に考えています。もちろん過度な躊躇もよくありませんが、問題なのは諦めなければならないことを見ていないということです。アクティブな経営者の方ほどその傾向にあります。ダメだったら止めればいい。確かにそうなのですが、本当に止めてますか?ダメな基準は決めてますか?とうの昔に無意味になっているはずの作業が残っていませんか?

企業は規模が大きくなるにつれて、その作業自体の意味を理解せず引き継がれていきます。そうなるとなぜその作業が存在するのかわからないので無くそうとか別なやり方にできないかという考えも生まれなくなります。みんなが必要だと信じてやっているのです。これは大げさな話ではなく、ほぼどの企業にも見られます。

何か新しいことを始めたい気持ちはわかります。しかし、こうした無駄になっている業務フローをまず探しましょう。でないとブラック化していきます。社員の負担が増えるだけです。

創業当時から業務フローが変化していない企業もざらにあります。未だにパソコンが無かった時代のやり方を続けているところも本当にあるのです。

新しいことを始めてみたくなったら、まずは業務フローを見直してそれに見合った社員の負担を軽減しましょう。

すでに残業が多くなっている企業は要注意です。

何かを始めることはは何かを諦めるということなのです。

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