想定外は想定内
こんにちは。赤ちゃんにガン見されやすい体質のアルパカ社長です。
私には何か憑いているのでしょうか?ベビーカーに乗った赤ちゃんや抱っこされている赤ちゃんに凝視されることが多いです。アルパカ社長夫人と一緒にいても私の方へ視線が向きます。外出中に遭遇する全然知らない赤の他人の赤ちゃんです。ニコッと微笑み返すのですが、そっぽ向いてしまいます。昔からの体質で原因不明の謎です。
もうすでに今年の目標や来期の計画を立てている方や企業も多いと思います。その計画では原因不明の不測の事態は考慮されていますか?多くの場合が計画されていないと思います。何故なら何が起こるかわからないことを計画に入れるのは不可能だからです。
だからといって無視することもできません。想定できない何かは必ず起こります。
ではどうやって計画に盛り込めばいいのでしょうか?
期待値を利用します。期待値とは起こりうる可能性と実際に起きた場合の損益を掛け合わせたものです。
簡単に車での移動時間の計画を立ててみましょう。
ここからグーグルマップで3時間かかると表示されている場所へ向かうとします。この場合スケジュールとして移動時間を3時間と見積るのは良くないことは誰にでもわかると思います。
・道のりがスムーズで表示が20分短縮される可能性 50%
・渋滞で30分遅れる可能性 30%
・トイレ休憩などその他による時間ロスの可能性30分 80%
上記の期待値を計算すると
・-20分×0.5=-10分
・30分×0.3=9分
・30分×0.8=24分
-10分+9分+24分=23分
この期待値を計画に足すことになります。つまり3時間23分が移動時間の見積もりとしてより正確なものとなります。
こういった期待値計算が無意識に感覚的にできる経営者も時々見かけますが、ほとんどの場合ができておらずキッチリとした計画を立ててきます。もしくは何を根拠にしているのかわからないようないい加減な計画だったりします。
期待値は時間計画だけでなく予算計画など数値的な計画ならほとんど使うことができます。そして使ってみればわかると思いますが、思いのほか優秀です。実際に起きたことが全然違っていてもよほどのことが無い限り計画の数値に落ち着きます。
慣れるまでは面倒かもしれませんが不測の事態を期待値として計画に組み込むことで余裕が生まれます。計画に余裕があるかないかでは精神的に大きく変わります。そして精神的な安定は決断に大きな影響を与えます。
重要な判断ほど精神状態が安定していないと大きな影響を及ぼすのです。