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昨今、「エディトリアルってこうでなければならない」って決められ過ぎだと思ってるんですよね。 世の中にどんな出版物があって、今までどんな世界が繰り広げられてきたかも知らないくせに「普通は〇〇ですよね。〇〇じゃないとおかしいですよ」ってのが多過ぎですから。 世の中にはいろんなデザインがあるんですよ。本当は。笑 出版が苦境とか雑誌が売れないとか最近よく聞きますが、マガジンは受け手のことを考えて作られてる、という勘違いが横行していてね。 その受け手のために考えてるという勘違いが実は
長い間クリエイターをやってきて 50年近くもクリエイティブを発揮する時のスタンスというか 心持ちのことで思い巡らせ考えてきたわけです。 長く生きてきてたくさん考えてきた人の意見や所感の方が まだ若い人たちのそれと違って正しいんだ! ということは決してなくてね。 物事の考え方に正義の制約を押し付けることはむしろ悪だと思っています。 ただ一つ言えることは 長い間考えてきたことの経緯で起こる本質の変容や その推移自体が真実であり正義だったんだということを 長く生きてきたからこ
僕は仕事でデザインをしています。 というか、それが僕が生業とするお仕事なわけです。 仕事なので、クライアントが望む形に整えたり、 成果やブランディングにつながることを想像させるに足り得るものを クライアントに提供するというのはいわばマストであり、 言ってみればそれこそが 僕の仕事の本質だと言って差し支えないものだったりします。 デザインはクリエイティブな仕事なんだと 簡単に一括りにされることもありますが、 僕の仕事は商業デザインというクリエイティブであって 自由に制約なく表
デザイナー側から見た 広報媒体や広告界隈でよくある話です。w 結局のところ、他の意見や思惑で、「これいいですよね!これで行きましょう!!」という担当者とデザイナーの仕事ベクトルじゃなくなるなら、もうその案件はもうダメなんだということなんですよね。 **** デザイナーと担当者がいいと思ったものには、さまざまな要因で命が吹き込まれます。 その媒体自体が枝葉を付けて、作り始めよりもさらに素敵なクリエイティブに育ってゆくことがあるのです。 そうなる条件として、やはりクリエイテ
僕の仕事はエディトリアル・デザインをメインとしたグラフィック・デザインということになります。 エディトリアルとは編集モノという感じの意味で、主に編集された誌面のデザインに従事するデザイナーを「エディトリアル・デザイナー」と言います。 一口にエディトリアルと言っても、エディトリアル媒体には色んな媒体があります。 主なもので言えばまず雑誌や書籍ですね。 これは主に出版社からの仕事依頼になる案件が多いです。 そしてカタログやパンフレットですね。主に商業施設やメーカーが商品やサービ
まったくの素人アート・ディレクター僕は28歳までバンドをやりながらバイトをして生きてました。 でも客商売のバイトではなかなか週末に休めないですよね。 その頃、自らが主宰する草サッカーチームを持っていたので、もっと日曜日にサッカーがしたいという理由から就活をして、縁あって出版社に出版や印刷のことを何も知らない状態で入社しました。 1990年のことです。 この業界の何もかもが初見・初体験でした。 ルーペで印刷物の4色の点々を見せてもらって、カラー印刷物の全てがこの4色の点々で出
デザインの素材として何かをクラフトしたりペイントしたりすることがあります。 趣味で描くわけじゃないので、個性としてのイラストや造形物というモノではないので、イラストレーターのような個性のある成果物が何枚もあるわけではありません。 でも、無料のデザイン素材をどこから調達するわけにもいかないようなイメージが頭に浮かんだらもうそれはしょうがないですから。笑 自分で頭の中にあるイメージを手作りしてデザインの素材として使用することになるのですね。 どういうものかというと、こういうもので